新日邦の県内最大級のメガソーラー施設「牧之原地頭方太陽光発電所」の建設が始まった。10月31日に西原茂樹牧之原市長や参議院議員の岩井茂樹氏らが参列して地鎮祭を行った。
同事業は、牧之原市地頭方字川隅635ノ1他の敷地19万7393平方b(現在は農地、山林、原野など)を借地し、300hパネル3万9000枚を設置するもの。発電能力は11・7㍋h。
企画開発、造成、架台基礎、架台工事はタクミ企画(御前崎市)、設計協力は水野都市設計(御前崎市)、電気設備工事はトーエネックが担当。
一般住宅の約3000軒分に相当する約10㍋hを売電する同発電所は、2015年3月末に完成する。
地鎮祭では、新日邦の飯塚邦弘社長が、「当社は総合レジャー産業に取り組む一方で、環境負荷低減の観点からアグリ事業とともに太陽光発電事業を進めており、今回の施設で30㍋hの発電量を確保することになる」とあいさつした。
祝辞では、西原市長が「ただの発電所でなく観光やエネルギー教育など地域と連帯した施設にならないかと考えていたところ、国のモデル事業に採択され大変喜ばしい」と、国の地域活性化モデル開発支援調査事業となった同発電所に対する期待を口にした。岩井茂樹氏も「地元の皆さんの期待があったからこそ実現した」と祝福した。
地鎮の儀では、草刈初めを新日邦の飯塚社長、穿初めをトーエネックの山内忠専務、鍬入れをタクミ企画の栗山義久社長が行った。
栗山社長は、「自然環境保全に寄与する、これほどに大きな施設建設に携われて光栄」と話していた。
同発電所は将来的な増設なども視野に、地形などの適性について今後もタクミ企画で調査を進める。
(2013/11/06)
建通新聞社 静岡支社