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建通新聞社
2013/11/06

【大阪】水道記念館貸付へ事業者募集 大阪市水道局

大阪市水道局は、大阪市水道記念館貸し付けによる活用事業者の募集を開始した。応募書類を2014年1月9〜23日に受け付け、2月中に事業者を決定。3月中の契約を目指す。事業者には事業期間中のネーミングライツ(通称を命名する権利)が与えられる。
 貸し付けに当たっては、館内の北側展示室369平方bと南側展示室314平方bの事業化(事業者専用部分として賃貸借)を必須とし、来訪者共用部については市民が気軽に利用でき、自由に憩える空間を確保しながら、貴重な文化財としての価値を適切に維持・保存することを求める。
 また、必要な場合、新たに施設を設置することも可能としており、登録有形文化財要件の範囲において整備工事を行うこととしている。
 賃貸借予定価格は、館内の専用部分が1平方b当たり月額1480円、館外の専用部分が1平方b当たり月額360円。共用部分は管理のみ(無料)。貸付期間は14年12月1日から5年以上10年以下を設定している。
 現地説明会は事前申し込みが必要で、11月20〜22日に行う。
 同記念館は、1914年に柴島浄水場(大阪市東淀川区柴島1ノ3ノ1)の第1ポンプ場として建設。95年に水道の広報施設として用途を変更するため改修した。99年には国の有形登録文化財として登録されたが、2012年4月から一時休館している。構造は組積造・鉄骨造。建築面積は1758平方b。敷地面積は8313平方b。敷地内の主な施設は八角堂、駐車場、植栽、藤棚、噴水池など。
 同事業は、水道と市民の交流の場という機能を継続しながら、民間事業者の企画力や経営能力を生かし、水道記念館の効率・効果的な管理運営を図るもの。