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建通新聞社(神奈川)
2013/11/05

【神奈川】神奈川県住宅営繕事務所 県営浦賀かもめ団地で医療・福祉施設誘致 空き店舗活用し

 神奈川県住宅営繕事務所は、県営浦賀かもめ団地で、空き店舗を活用して、保健・医療・福祉サービスの拠点を設置・運営する事業者を公募する。申込期間は、11月15日まで。事前相談の後、所定の用紙を施設管理課に提出する(郵送不可)。現地内覧会を8日に開く。県が始める「健康団地再生事業」の第1号。
 所在地は横須賀市鴨居2ノ80ノ37。利便施設(大型店舗棟の空き店舗)を活用して、医療施設、社会福祉施設を設置・運営する。建物は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ947平方b。一団地認定により建物用途が店舗とされている。このため、宿泊などなど伴う施設として利用する場合は、建物用途の変更を行う必要がある。
 募集区画@(1階)は、医療施設用で506平方b。貸付料は年額(税込み)425万3000円。区画A(2階)は、社会福祉施設用で239平方b(専用の1階階段室などを含む)。貸付料は年額(税込み)201万4000円。
 原則として現況有姿の貸し付けで、内装・設備等の工事は自己負担。契約解除時は、原状回復する。壁、柱など建物の躯体部分の変更や、階段などを新たに設置する場合は、貸付終了時に原状に復旧することを条件に、必要な許可を受ける。また、区画@は、高圧受電が必要で、自己負担で設備の整備。区画Aについても、高圧受電が必要となる場合は、自己負担で整備する。契約期間は1年間で、以後、自動更新。
 申込資格は、県営住宅入居者に対し、医療・福祉の増進を図る利便施設としての役割を果たすことなど。

※健康団地再生で棟間利用も

 浦賀かもめ団地は敷地面積11万8693平方b。高層3棟を含む35棟(PC造5階建て、鉄骨鉄筋コンクリート造11階建て)で、管理戸数1589戸(高層429戸)。1969年から71年にかけて建設した。高齢化率は43・8%に達している。既存の診療所はあるものの、規模が小さく高齢化に対応し切れていない。
 健康団地再生事業では、今回の事業者募集の他、@住棟間を活用した高齢者の健康づくりA家庭菜園などを通じた子供世代への知恵の継承B多く存在する空き住戸への、期限付き入居による若者世代誘導など−も行う予定だ。