建通新聞社四国
2013/11/05
【高知】中須賀区画整理、都計決定を11月中に
高知市は、土地区画整理事業などの計画を進めている旭駅周辺地区整備のうち、中須賀土地区画整理事業の都市計画決定・告示を11月中に行う。2014年度には、高知県からの事業認可を受け、区域内の道路や公園の配置計画やブロック割りなどの詳細をまとめることになる。旭駅周辺地区では、12年度に都市計画決定を受けた下島町東地区の事業計画がまとまったほか、都市再生住宅建設を14年6〜7月に公告するなど、今後整備が本格化する。
中須賀町地区の区域面積は8・1f。計画によれば、道路では、東西に走る全幅12bの円満橋蛍橋線を拡幅整備するほか、同6bの防災道路、同5bの生活道路を配置する。区域の中央付近には、約2000平方bの公園を整備し、隣接して320平方bほどの集会所を建設する。公園は区域の東端にも約500平方bの施設を整備する。
今後は、14年度から用地買収を4カ年計画で進め、換地設計を行った後、19〜20年度をめどに工事着手する。工事期間は10年程度を想定している。
12年度に都市計画決定を受けた下島町東地区では、事業計画がまとまり、すでに一部で用地買収に着手している。区域面積は3・2fで、680平方bと300平方bの公園と150平方bのポケットパーク、200平方bの集会所を整備する。
今後は、用地買収を順次進めながら15年度に換地設計を行い、16年度から工事着手する。工事は、高齢者からの「早く入居したい」という意向を受け、予定を1年短縮し4カ年計画となった。そのため4ブロックに分け、ブロックごとに建物移転と工事を東側から西側に進める。
中須賀町と下島町東地区での事業の実施により、移転に際しての住宅確保が難しい住民などを対象とする都市再生住宅は、第1期分として北棟の建設を14年6〜7月に公告し、9月議会の承認案件とする予定。2者程度のJVを想定している。
規模は、鉄筋コンクリート造6階建て延べ約4000平方b。戸数は、1DKが30戸、2DKが20戸、3DKが5戸、車いす用の2DKが4戸、集会所1戸の計60戸。15年秋の入居開始を目指し工事を進める。建設地は旭町2ノ8ノ1ほか。基本・実施設計は岡島設計(高知市)が担当。
なお、第1期分の南棟は、18年度に着工し19年度から入居開始予定。戸数は40戸。現在、母子福祉センターがある場所(下島町3)に建設する第2期分は、22年度に着工し23年度から入居開始予定。戸数は50戸。