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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/11/01

【群馬】下水管理協会が安全大会

 日本下水道管路管理業協会関東支部群馬県部会(森田岳志部会長)は10月31日、高崎市産業創造館で第11回目となる安全大会を開いた。当日は部会員や関係自治体から70人を超える参加者が出席。講習や研修を通じて得た知識を今後の安全管理に活用し、日常作業における危険の再確認や重大事故の防止に努める重要性を再確認した。
 主催者あいさつで森田部会長は、同協会が10月7日に実施したBCP情報伝達訓練について報告。今年5月に協会が事業継続計画を策定し、運用を開始したことから、全会員を対象に迅速な情報伝達の実践練習と伝達方法を再確認するため、支部ごとに県部会を通じて会員に地震情報や安否確認依頼を伝達し、会員は安否や被災状況を返信した。結果について森田部会長は「予定時間内での回答率は平均で約85%で、被害状況について自社に起こりそうな被害を想定して記載するなど、実践的に取り組んだところもかなりあった」と評価。続いて「災害は決して発生してほしくないが、発生した場合にいかに迅速に対応するかが重要だ」と述べ、訓練の意義を強調した。
 来賓あいさつで、県下水環境課の海老沼行雄次長は、安全大会の開催や東日本大震災での調査支援活動など、部会員の安全に対する取り組みに敬意を表した。続いて下水道管路について「既存施設は耐震化や長寿命化など、検討すべき課題は山積しており、今後、下水道の維持管理の重要性も増していく。協会員の皆様には災害ゼロを目指し、このような場で安全管理や事故防止について知識を深め、安全を常に優先して仕事に取り組んでほしい」と桑原幸治課長の祝辞を代読した。
 続いて講演に移り、高崎東消防署の救急救命士である澁澤友紀氏が「酸素欠乏症・硫化水素中毒、熱中症とは?症状と応急処置」をテーマに講習。続いてメーカーによる安全器具取り扱いについて、実際に触れたり装着しながら研修を行った。その後、部会員全員で「危険箇所、気づいたあなたが担当者」と安全宣言を唱和し、さらなる労働災害防止活動に努めることを再確認した。