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建通新聞社
2013/11/01

【大阪】プレキャストPC技術の低コスト化を求める

国土交通省近畿地方整備局とプレストレスト・コンクリート建設業協会(PC建協、則久芳行会長)との意見交換会が10月30日に大阪市内で開かれた。PC建協は一括審査方式や細部設計付工事発注、プレキャストPC技術などの導入を提案。同局からは池内幸司局長のほか、大西亘企画部長、伊勢田敏道路部長らが出席し、これらの提案に前向きな姿勢を見せた。
 協会側は、同種同規模工事において一括審査方式の導入を求めるとともに、総合評価でPCの専門技術力を見極められる技術提案テーマ(各案件固有の条件下における橋梁架設機械を使った架設工法や安全対策など)を設定するよう要望。
 一括審査方式で同局は「舗装工事で試行しており、PC工事でも同時期に複数工事があれば適用したい」としながらも、試行することを目的に複数工事を集めるようなことはしないと回答。技術提案テーマについては「桁下空間が狭い現場や、流量の多い河川での架設など、条件が特殊な場合に専門性を問うテーマを設定したい」とした。
 施工段階で、PCの設計・施工に精通した専門技術者が、実際の施工条件に即し特定部位について構造の検討・解析を行い詳細設計を補完する「細部設計付工事発注」に対しては、詳細設計の精度を高めることと併せて「採用できるかどうかを検討する」考え。
 急速施工や高品質・高耐久、作業の省力化といったメリットのある「プレキャストPC技術」について同局は、開通時期が迫っている路線で積極的に採用しているものの「コスト面が課題」と指摘し、低コスト化に努めるよう協会に求めた。