日本工業経済新聞社(群馬)
2013/10/31
【群馬】利根砂防、群建協と無人化施工訓練
国土交通省利根川水系砂防事務所(神野忠広所長)と群馬県建設業協会(青柳剛会長)は10月30日、長野原町北軽井沢地内で無人化施工機械の操作講習会を開催した。同協会からの23社32人に加え、県中之条土木事務所や長野県、長野県建設業協会などからの見学者を含め総勢73人が参加した。
同講習会は、同事務所と同協会との災害協定に基づき、緊急時を想定した訓練として実施しており、今回で7回を数える。浅間山噴火時の火砕流の発生や予想される地域での応急対策工事で、作業員の安全を確保するために遠隔操縦式建設機械を使用した無人化施工を想定している。そのため平時から建設機械オペレータに無人化施工機械の扱いに慣れ、緊急時用堰堤工の整備に向けて備える必要がある。
冒頭、神野所長は「ひとたび噴火の予兆があれば、緊急的な工事をやらなければならない。皆さまの協力を得てコンクリートブロックで導流堤や砂防堰堤を作ることになるので、実践的な訓練ができると思う」と話した。
関東技術事務所が所有するバックホウ2台およびグラップバックホウ、クローラダンプ1台ずつを用意し、オペレータたちは操作を学んだ。