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建通新聞社(静岡)
2013/10/30

【静岡】県道路技術審議会 歩道橋の必要性で判断基準を検討

 静岡県は23日、県庁で県道路技術審議会(委員長・兵藤哲朗東京海洋大学教授)を開き、「横断歩道橋の在り方」について検討した。少子高齢化の進展、歩道橋の老朽化、バリアフリー化の高まりといった環境変化を踏まえて、既存の横断歩道橋の必要性を検証する判断基準を審議した。
 横断歩道橋は、昭和40年代以降に歩行者の交通安全確保と自動車交通の円滑化のため、全国的に設置が進められた。
 現在、県内には393基の横断歩道橋があり、県は約3割の115基を管理している。このうち全体の68%に当たる78基が1966年からの10年間に設置され、40年が経過している。115基の形式は、階段式が102基、スロープ式が2基、押し上げ式が11基となっている。階段式の中には、バリアフリー化してエレベーターを併設している箇所が2橋ある。
 約40年が経過する中で、少子高齢化や公共施設の移転などによる利用状況変化からの利用者の減少、歩行空間のバリアフリー化の進展に加え、施設の老朽化などの課題が発生している。
 このため、115橋の状況を基礎調査し、地域の要望を踏まえて、撤去か存続を判断する基準を定めることとした。県が提示した判断項目案は、@利用人数、交通量、道路幅員A利用率B通学路C代替機能の確保D老朽・損傷状況E環境F視認性−など。
 県は、14年2月予定の次回審議会に撤去判断基準案を提案し、14年度に「横断歩道橋の在り方」をまとめる。
 この他、審議会では県のITSの取り組みについても報告された。
(2013/10/30)

建通新聞社 静岡支社