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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/10/29

【群馬】県沼田土木、来月早々に輪組公告

 県沼田土木事務所は、沼田市利根町輪組地内で進めている市道輪組輪久原線道路拡幅・線形改良事業で、土工事を主体とする法面工事1件を来月早々にも公告する。技術力重視タイプの総合評価落札方式で準備しており、工種は土木一式となる。

 同事業は社会資本総合整備交付金・活力基盤(代行)事業として、沼田市(旧利根村)に代わり、県沼田土木事務所が実施している。広域幹線道路「利根沼田望郷ライン」の一部区間となっているが、狭隘区間かつ坂道でカーブが連続する線形であり、冬期は路面凍結も発生するなど交通の難所となっている。そのためL1670mにわたり、W7m(歩道がある区間はW9・25m)を確保する改良事業に2006年度に着手した。斜面が迫る地形であり、切土工・盛土工を行いながら用地を確保して進めている。用地はすべて取得済み。総事業費は23億200万円を見込み、現在のところ事業費ベースで約80%の進捗率となっている。設計は、開発技術(前橋市)が作成した。
 当初は16年度の開通を予定していたが、事業が順調に進行していることから1年前倒しして、15年度末の開通を目指している。
 今回発注される工事は、今月発注された箇所から見て東側のカーブ外側の法面工事となる。改良区間L80mで切土工1万立方m、補強土壁工L16・5m・A50u、仮設アンカー工約80カ所という内容。同事業の入札で技術力重視タイプを採用するのは2回目となる。
 来年度は、今回仮設アンカー工で押さえた法面L約150mを対象に補強土壁工を行う。来年度事業費は大きくなる見込みで事業の最盛期を迎える。工事は来年度上半期末の発注となりそう。その後は細かなところでブロック積工などの予定もあるが、本線部L約700mで道路工を進め事業完了となる。
 最南部L450mの交付金1工区は10年度9月に事業が終了し供用している。その後、一級河川片品川よりの北側から地方特定道路整備事業1工区L500m、交付金2工区L400m、地方特定道路整備事業2工区L320mと3工区に分けて進捗を図っており、交付金2工区と地方特定道路整備事業2工区で工事が進んでいる。