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建通新聞社(神奈川)
2013/10/24

【神奈川】神奈川県政策局 ライフイノベーションセンター(仮称) アドバイザリーを八千代エンジニヤリングに委託 事業スキームなど構築し年明けに事業者公募

 神奈川県政策局は、川崎市殿町区域への新設を予定するライフイノベーションセンター(仮称)について、「整備・運営事業者募集に係るアドバイザリー業務」を八千代エンジニヤリング横浜センター(横浜市保土ケ谷区)に委託した。落札金額は1912万円。公募型プロポーザルで選定。プロポーザルには4社が参加した。
 センターを整備・運営する事業者(優先交渉権者)の選定で公募(プロポーザル方式)を予定しており、八千代エンジニヤリングは、事業者の決定と協定締結が2014年3月31日までに行われるよう、事業スキームを作成し、選定業務を支援する。県は、1月上旬に事業者を公募する予定だ。
 建設地となる殿町3丁目地区は、羽田空港の南西、多摩川の対岸に位置する約40fの開発エリア。空港や鉄道、道路、港といった多彩なネットワークで結ばれた、国内外との好アクセスの立地を生かし、ライフサイエンス・環境分野での「国際競争拠点」形成を目指している。“KING SKYFRОNT”の名称。UR都市機構と川崎市を施行者とする土地区画整理事業で基盤を整備中。
 県は開催中の定例県議会に関連事業の補正予算として16億0060万円を上程。承認された。UR都市機構から土地を取得するほか、2013年度内に民間事業者の公募・決定までを見込む。
 購入する土地は、川崎市川崎区殿町3丁目2街区の土地約8000平方b(UR都市機構から)。用地取得費として15億7960万円を予算化した。
 同時に、整備推進費2100万円が確定したため、施設の整備運営主体となる事業者の公募から決定までの手続きで、財務・法務・技術面などで専門性を有する業務としてアドバイザリー業務を今回委託した。
 ライフイノベーションセンター(仮称)は、事業者をアシストする中核的支援拠点。施設の延べ面積は、1万6000平方b程度。必要な施設機能は、▽研究開発(ベンチャー向けのレンタルラボ・オフィスなど)▽試作開発機能(再生・細胞医療関係の最新機器・デバイス試作開発など)▽臨床(最新の再生医療技術を実践・提供するクリニックなど)▽生産(再生プロセシングセンターなどにおける細胞やワクチンの製造など)▽人材育成(再生・細胞医療機器り取り扱いに関するトレーニングコースなど)−ほか。
 県の土地貸し(無償)による「民設民営方式」の公募で決定した民間事業者が施設を建設。施設入居者から賃料を得ることにより、施設の整備・運営に要した費用を償還する。
 14年度に事業者と契約。事業者が施設の設計を開始し、着工。15年度末に完成し、16年度にセンターを開設するスケジュール。