日本工業経済新聞社(群馬)
2013/10/22
【群馬】梁瀬1号橋下部工を推進
県藤岡土木事務所は、藤岡市坂原地内の国道462号・坂原工区で現道拡幅や線形改良を進めている。すでに工区内の急カーブ解消は完了しており、残るのは現道をショートカットさせる形で整備する橋梁の架設。すでに梁瀬2号橋、新坂原橋、新高瀬橋の3橋で工事が進んでおり、来年度からは最後の橋梁となる梁瀬1号橋の下部工とともに新高瀬橋の上部工にも着手することとなりそうだ。
国道462号は奥多野地域の活性化を図るうえで重要な路線。藤岡市街地と奥多野地域を結ぶ唯一の緊急輸送路として機能しており、奥多野地域にとっては命綱とも言える幹線道路。坂原工区は神流湖に面しており、全体計画はL1375m。山道特有の急カーブや幅員狭小区間が連続しており、車両の安全な通行に支障を来していた。2007年の台風9号では山側からの土砂流出などにより道路の寸断を余儀なくされた区間でもある。このため、08年度から事業を進めてきており、見通しの良い道路とすることで安全性を確保し地域の生活道路の機能強化を図る。
工区内には、神流町側から新法久橋、梁瀬2号橋、梁瀬1号橋、新高瀬橋、新坂原橋−の5橋梁を整備する。すでに新法久橋は完成しており、梁瀬2号橋についても11月末の供用開始を予定する。新坂原橋は今月31日に上部工の条件付き一般競争入札を開札、14年度中の供用開始を目指す。新高瀬橋では下部工整備が進んでおり、来年度に上部工に着手する。梁瀬1号橋については詳細設計を今月17日に長大(東京都中央区)に委託した。
梁瀬1号橋は、予備設計段階ではL115mの鋼π型ラーメン鈑桁橋を計画。A1橋台は直接基礎、A2橋台は深礎杭基礎を見込んでいる。アーチアバットも整備することとなるが、詳細設計業務の中で地質調査を行うため、現段階での基礎は未定。詳細設計は本年度末までにまとめていき、来年度は用地買収とともに下部工に着手したい考えだ。事業は15年度での完了を目指しており、総事業費には24億6800万円を見込んでいる。