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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/10/18

【群馬】西毛広幹道一部着工も視野

 県高崎土木事務所は、西毛広域幹線道路・高崎西工区の整備に向け用地買収を進めている。来年度も用地買収がメーンとなるが、完了した箇所から埋蔵文化財調査を実施し、一部着工も視野に入れている。箇所は未定だが着工となれば西毛広幹道では初となる。

 西毛広幹道・高崎西工区は、高崎市箕郷町下芝の主要地方道高崎東吾妻線から同高崎安中渋川線、一級河川榛名白川、同小堀川、同烏川などを経由し、下里見町の国道406号に至るL4・7qで計画。幅員は高崎東吾妻線〜高崎安中渋川線間の0・7qがW23・25mの4車線、高崎安中渋川線〜国道406号間の4・0qがW15・0mの2車線となる。
 昨年度から工区東側で用地取得を実施しており、現在も鋭意推進している。また、工区西側の烏川右岸部L0・6q区間において、地元住民も交えて計画検討業務を進めている。用地買収が完了した部分から埋蔵文化財調査を実施し、条件が整った箇所から着工する。
 本年度は今後、未着手区間の建物調査(営業調査)のほか、市道の付け替えに伴う3橋分の跨道橋(市道機能復旧)設計、烏川右岸部L0・6q区間の道路詳細設計をそれぞれ委託する。建物調査と跨道橋設計はできるだけ早期に、烏川右岸部の道路詳細設計は地元と進めている計画検討がまとまり次第、業務委託する。
 工区内の主要構造物には(仮称)榛名白川橋梁、(仮称)小堀川橋梁、(仮称)烏川橋梁がある。(仮称)榛名白川橋梁は、L66mの2径間鈑桁橋となる。下部工はA1が場所打ち杭基礎(N8本、L14・0m、φ1500o)による逆T式橋台、A2も場所打ち杭基礎(N10本、L16・0m、φ1200o)による逆T式橋台となる。P1は場所打ち杭基礎(N8本、L11・0m、φ1500o)による壁式橋脚となる。詳細設計はエイト日本技術開発(岡山市北区)がまとめている。
 (仮称)小堀川橋梁については、詳細設計を同じくエイト日本技術開発により現在進めている段階。現段階ではL172mの4径間ストラット付きPC箱桁橋で計画している。下部工は杭基礎による逆T式橋台と壁式橋脚になりそうだ。
 (仮称)烏川橋梁は予備設計を長大(東京都中央区)がまとめている。予備設計段階ではL178mを想定しているが、来年度以降に委託する詳細設計で細部を詰めていく。
 西毛広幹道は前橋市の国道17号から高崎市、安中市を経由し、富岡市の国道254号に至る路線で総延長は27・8q。高崎西工区L4・7qには2009年度から事業着手している。20年度での完了を目指しており、総事業費には100億円を試算している。来年度も用地買収をメーンに、埋蔵文化財調査を経て、箇所は未定だが一部工事着手を目指す。