北海道建設新聞社
2013/10/18
【北海道】札幌市が地下鉄エレベーター更新へ−油圧式74基をロープ式に
札幌市交通局は、地下鉄駅のエレベーター更新を計画している。74基を油圧式からロープ式に取り換えるもので、総事業費には約20億円を見込んでいる。工事は2013年度の東西線二十四軒駅から取り掛かり、劣化などが進んでいるものから順次更新する。
油圧式エレベーターは、油圧パワーユニット、油圧ジャッキ、圧力配管で構成され、パワーユニットで送られてきた油でジャッキを昇降させる方法で運転する。ロープ式は、巻き上げモーターの回転速度を制御して、かごを昇降させる仕組みだ。
地下鉄駅に設置されている全116基のうち、74基が油圧式。しかし、この方式は現在ほとんど使われていないため、部品も製造されなくなっている。
その一方でロープ式は技術開発が進み、部品はどんどん小型化。また、油圧式に比べ省エネ効果も高い。
同局は、18年度までに74基の約半数をロープ式に更新し、22年度までには全ての完了を目指す。
13年度は約5000万円を投じ、二十四軒駅の3基を先行整備する。このほか、14年度の施工を計画する東西線の琴似駅と白石駅で各2基、大通駅3基の計7基について、設計を進める予定だ。