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建通新聞社
2013/10/16

【大阪】うめきた2期コンペ 11月11日まで受付

大阪府、大阪市、関西経済連合会、大阪商工会議所、関西経済同友会の5者からなる「うめきた2期区域開発に関する民間提案募集実行委員会」は、2段階で実施するとしていた事業コンペの1次募集を開始した。参加資格確認申請書類の受け付けは10月18日〜11月11日まで。2014年3月下旬に優秀提案者(複数)を決定する。優秀提案者には2次募集の参加資格が付与される。
 参加資格要件は、▽実施可能な事業を提案でき、2次募集への参加の意思を有する者▽法人または、複数の法人により構成されるグループ▽国内外の過去10年間に完成した大規模(おおむね1f以上)な都市開発事業者などの事業に参加の実績を持つ事業者、設計者、コンサルタント−など。
 提案を求める項目は、まちづくりの考え方として、うめきた地区全体の将来像、まちづくりの基本方針、周辺地域との一体的なまちづくり・周辺地域への波及効果を設定。土地利用計画では、ゾーニング、導入する都市機能、「みどり」の機能・役割・規模などを求める。
 まちの管理運営については、BID制度を中心に体制・手法などの考え方をまとめる。
 事業実現性については、収支計画とその考え方、「みどり」の創出と管理運営に係る公民の役割分担についての提案を求める。
 提案を審査する「うめきた2期区域民間提案募集実行委員会審査会」メンバーは、建築家で東京大学名誉教授の安藤忠雄氏、東京大学教授の隈研吾氏(建築家)、東京都市大学教授で横浜国立大学名誉教授の小林重敬氏ら外部有識者6人。
 うめきた2期区域は、グランフロント大阪西側の梅田貨物駅跡地(大阪市北区大深町)約16・2f。現在、鉄道建設・運輸施設整備支援機構による更地化工事が進められており、12月末までには地上施設の撤去を完了。その後、埋設物などの撤去に着手し、14年度末までに更地化工事を完了する。
 この間に、1次コンペで選ばれた複数の優秀提案を基に、まちづくり方針(マスタープラン)を作成し、15年度にも2次コンペを実施。開発事業者を決定し、都市基盤整備の終わった部分から開発を進める。
 主な都市基盤整備施設は、JR東海道線支線地下化・新駅設置、大阪駅北1・2・3号線、海老江梅田線、大阪西口広場、大阪北口広場と新駅(西口広場直下)を結ぶ自由通路、「みどり」(民間敷地内に誰もが自由に出入りできる緑豊かなまとまったオープンスペース、公共空間と民間敷地内のオープンスペースとが一体となった施設)などが計画されている。
 1次募集に当たり橋下徹大阪市長は、「大阪府、市の財政事情を気にすることなく、アジアの中間地点となるような世界に誇れる斬新なアイデアをお願いしたい」と話した。