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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/10/11

【群馬】県渋川農村、相馬ケ原地区は下期8工事予定

 県渋川農村整備センターは、相馬ケ原地区での県営障害防止対策事業で年内に榛名幹線水路改修の初弾工など8工事を指名競争入札で発注する。同地内の本年度事業費は1億5000万円を確保している。

 上半期中に補完工事1件と委託5件を発注済みだが、本格的な工事発注はこれから年末までに集中する。昨年度繰り越し分の8000万円はすでに執行されている。
 高崎市箕郷町松之沢から榛東村広馬場を走る榛名幹線水路の改修が本年度から工事着手となる。L約4qに及ぶ同水路では、昨年度上流部と中流部の実施設計を内外エンジニアリング(京都府京都市)に委託しており、年度内に水路工L0・5qを2分割し発注する。また、下流部の実施設計委託も予定している。
 同じく工事着手を迎える榛東村での長岡配水路改修は、L0・2qの水路工を布設替える。長岡配水池の東側で民地下にある既設管路を代替する新しい管路(総延長L600m)を公道に埋設していく。測量設計は昨年度に黒岩測量設計事務所(前橋市)を担当した。
 高崎市箕郷町西明屋での祭戸水路改修は暗渠部L0・03qの水路工を発注する。同管路改修の重要箇所である一級河川榛名白川からの取水工については、本年度に河川管理者である県渋川土木事務所との協議を進め、来年度以降の工事内容を決定する。昨年度にオウギ工設(前橋市)が測量設計を作成。渓流部からの取水を行っているが1976年に建設した施設は老朽化しており、さらに豪雨後などに流れが変化し十分な取水を行えないなどの問題を抱えている。
 そのほかでは榛東村長岡で水出配水路の水路工L0・1q、吉岡町上野田の補完工事(旧管充填工L0・3q)、榛東村山子田での補完工事(制水弁交換1カ所)、同村新井での補完工事(水路工L0・2q)を予定している。
 昨年度に設計などを委託している榛東村上野原での堂の入沢水路や柳沢寺配水路の代替管路整備は、本年度は地元住民との調整協議を行い工事は来年度となりそうだ。
 相馬ケ原地区県営障害防止対策事業は2005〜17年度を事業期間とする第5次計画が進行中。高崎市(旧箕郷町)、榛東村、吉岡町において、既存施設が整備から約40年を迎え老朽化しており、維持管理が困難な貯水池と付帯する水路などの施設改修を行っている。災害が懸念される施設や社会的条件の変化により改修が必要な施設、民有地を通過している施設も対象となり、相馬ケ原用水補償等事業推進期成同盟会の承認を得ながら計画的に改修を進めている。総事業費24億2753万円を見込み、おそよ5割の事業費ベース進捗率となっている。