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建通新聞社四国
2013/10/11

【愛媛】岩城橋詳細設計のプロポを今月公表

 愛媛県は、上島架橋事業として岩城島と生名島を結ぶ岩城橋建設に伴う詳細設計を公募型プロポーザル方式で外注するため、準備を進めており、早ければ10月中にも募集要項を発表する。設計期間は約1カ年。同橋は延長730bの斜張橋。着工は2016年度を目指しており、概算事業費は約120億円。
 年度内に特定業者と契約する方針。14年度には、橋梁前後の取り付け道路(高架橋と盛土工)の測量設計、15年度に用地買収と取り付け道路工に着工し、16年度に橋梁工発注、21年度完成を目指す。
 岩城橋建設事業の工区延長は約2`。岩城橋の概要は主塔2基、橋脚4基の斜張橋で、主塔間の延長は約455b。高架橋と盛土工合わせての取り付け区間が岩城島側が延長6000b、生名島側が延長700b。
 上部工は3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋を採用。橋梁の予備設計は長大(松山市)が担当した。
 13年度には詳細設計委託とともに、学識経験者で組織する技術検討委員会を立ち上げ、着工に向けて設計とともに橋種・規模(主要構造)、桁高や作業船の安全対策など技術的な検討も並行して行う。
 上島架橋事業は、離島町村同士が合併した上島町の一体化を支援するため、岩城島・生名島・佐島・弓削島の4島を三つの斜張橋で結ぶ事業。弓削大橋(延長567b)が1996年3月、生名橋(延長515b)が11年2月に供用しており、残る岩城橋の早期着工が待たれている。完成すれば岩城橋工区全体では取り付け部と合わせて延長約2`の岩城弓削線バイパスとなり、遠く離れる魚島を除いて上島町の旧町村役場間が橋で連結されることになる。