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建通新聞社四国
2013/10/11

【徳島】請負金額累計が過去10年間で最高

 西日本建設業保証徳島支店によると、徳島県内の2013年度の公共工事動向で、上半期(4〜9月期)は、取扱件数が2224件、請負金額が835億2900万円となり、件数が前年同期と比べ28・3%増、請負金額が同34・6%増と、件数、額ともに大幅増となるなど堅調に推移しているほか、請負金額の累計は過去10年間の中で最高となることが分かった。
 請負金額を発注機関(国・独立行政法人等、県、市町村、その他の公共的団体)別に見ると、前年同期と比べ最も大幅に増加したのは「県」の68・4%増(252億6800万円)。次いで「市町村」の53・1%増(294億2600万円)、「独立行政法人など」の34・8%増(109億4500万円)が増加した。一方、国は9・3%減の176億5000万円、その他公共的団体は13・5%減の2億3800万円となり、数字の上では、上半期は県と市町村が好調をけん引した格好だ。
 特に市町村は過去20年間で3番目の規模。県は過去20年間で14番目の規模だったが、それでも過去7年間で最も高い水準。落ち込んだ国も前年度が過去20年間で2番目の規模の水準で、ことしも7番目の規模となっており遜色ない。独立行政法人なども過去20年間で8番目の規模だった。
 上半期の好結果は、国のことし2月の補正による緊急経済対策や各発注機関の前倒し措置などの効果が最も表れた形。このため下半期は反動減も予想され、楽観視できない状況だが、県の過去10年間で最大規模の9月補正予算案、さらには国の消費税導入に向けた景気対策への期待などもあり、今後の動向が注目される。