建通新聞社四国
2013/10/11
【香川】古川の整備計画を日本工営に委託
香川県は、2011年9月の台風15号で浸水被害を受けた古川(東かがわ市引田)の河川整備計画作成を日本工営四国支店(高松市)に委託した。同業務期間は14年3月末で、同河川整備の基本方針や、地元へ提案できる総合治水対策を視野に本格的な対策に乗り出す考えだ。
11年9月16日から21日に発生した台風15号により、古川の河口付近を中心にJR高徳線の南側50fの農地が浸水するともに、同線北側の市街地で55戸の床下浸水被害が発生した。盆地状の低地で河川は勾配がなく未改修河川であり、内水排除対策が不十分であることなどが要因と考えられている。
しかし、河川沿川には住戸が張り付き、河道拡幅が容易でなく、内水目的の古川ポンプ場(排水能力毎秒6・3立方b)の拡充も貯水池の確保が必要となるため、現状では難しい課題がある。このため、地元の東かがわ市と総合治水対策協議会の場を通じて調整を図りつつ、河川整備の基本方針と20〜30年の期間で進める具体的な整備計画案を作成し、たたき台としたい考え。