建通新聞社
2013/10/08
【大阪】飛鳥住宅建替設計で年内プロポ 大阪市
大阪市都市整備局は、飛鳥住宅2号館の建て替えに向け、年内にも実施設計の委託先をプロポーザル方式で選定する考えだ。通常、同市では実施設計を1年半程度で作成し、建築本体工事を発注していくことになるが、詳細なスケジュールは今後詰めるとしている。
実施設計の外注に向けては現在、基礎データ把握のための地質調査業務を事後審査型制限付一般競争入札として公告。入札書を10月22、23日に受け付け、10月24日に開札する。納期は12月13日。
既存施設の解体設計は、徳山建築事務所(大阪市西区)に委託済み。納期は12月5日。
建て替えは現住棟(鉄筋コンクリート造5階建て)を解体した跡地に新住棟を建設する計画。今後、2〜3年の間に建て替えを進めるとしている。解体工事や新住棟の建築本体工事の発注は2014年度以降になる見通し。
新住棟の規模については今のところ未定としている。2号館の場所は大阪市東淀川区東中島3ノ13ノ2。
飛鳥住宅は1〜5号館の全5館からなり、最も古い住棟で1969年の完成。配置戸数は全295戸(5号館1棟29戸は受け皿住宅)となっている。
「大阪市営住宅ストック総合活用計画」では、5館のうち、2号館を建て替え、1、3、4号館の3館を全面的改善、比較的新しい5号館は維持保全を行うこととしている。これまでに1号館の全面改善を2期に分け実施し、「2戸1改修」と「3戸2改修」を組み合わせてリモデルした。
3、4号館の全面改善については、実施時期の検討段階としており、事業着手は早くても2号館の建て替え完了後になるようだ。