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福島建設工業新聞社
2013/10/04

【福島】BP、拡幅の2案提示/勿来バイパス計画段階評価/社会資本整備審議会

 東北、関東両地方整備局は、一般国道6号北茨城市〜いわき市間(勿来バイパス)の計画段階評価で、バイパス(BP)設置と現道拡幅の2ルート帯案を、社会資本整備審議会道路分科会の東北・関東地方合同小委員会に示した。概ね1`帯の比較案で、現道拡幅案は事業費約230〜250億円、現道の内陸側にルートを取るBP案では約170〜190億円を想定する。
 仙台市の東北地方整備局内で4日開いた小委員会の第2回会合に提示した。2つの比較案について妥当との見解を得たことで、今後、道路利用者や地域住民、企業等に対するアンケートを実施する。
 幅員狭小、2車線の交通容量を上回る交通量がある北茨城市大津〜いわき市勿来間約6`について、対策事業検討の前段になる計画段階評価。現道は震災時の津波浸水で通行規制がされた区間もあり、災害時の代替性確保等の観点からも事業の必要性に迫られている。
 比較案は、6月の第1回小委員会後に行ったアンケートの意見や、支障となるコントロールポイントの状況等を踏まえてまとめた。
 BP案は、現道より内陸側を通るルート。茨城県道里根神岡上線に接続させる。津波浸水区間を回避、新たな代替路を確保する。この案では、山側に新ルートを整備することになるため、切盛土や一部トンネルが必要になるものと見ている。想定事業延長は現道より短い約5`になる。