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建通新聞社四国
2013/10/04

【徳島】公共下水道普及率、11年連続で最下位

 徳島県内の2012年度末現在の公共下水道の人口普及率は16・3%で、全国平均の76・3%を大きく下回り、12年連続で全国最下位となった一方、合併処理浄化槽の人口普及率は32・5%で、全国平均の8・8%を大きく上回り、初めて全国1位となったことが国土交通省・農林水産省・環境省3省のまとめで分かった。汚水処理人口普及率は52・6%で、前年度より1・5ポイント増加。全国平均の0・5ポイント増より、改善幅が増大した。
 12年度末の県内公共下水道の処理人口は12万7971人(前年度比5748人増)。人口普及率は11年度末より0・8ポイント上昇し、全国平均の伸び幅(0・5ポイント増)を上回った。13年4月現在、県内24市町村のうち、13市町(5市8町)で公共下水道事業が供用開始済み。県では今後も、残る汚水処理施設未普及地域の解消のため、各市町が実施する総合汚水処理事業を支援していく考えだ。
 公共下水道事業で高い人口普及率を達成しているのは、吉野川市の46・7%(0・7ポイント上昇)。次いで徳島市の30・3%(1・3ポイント上昇)、松茂町の28・6%(2・6ポイント上昇)、海陽町の25・5%(1・2ポイント下降)などと続くが、どの自治体も全国平均はもとより50%にも達していない状況。
 また、公共下水道、農業集落排水、合併処理浄化槽、コミュニティプラントを合わせた12年度末の汚水処理人口は41万3001人(1万1363人増)で、人口普及率は52・6%。人口普及率は前年度より1・5ポイント改善したものの、こちらも全国平均の88・1%を大きく下回り、11年連続で全国最下位となった。
 汚水処理施設市町村別の高い普及率状況は、佐那河内村の92・8%(1ポイント上昇)が最も高く、次いで徳島市の69・5%(1ポイント上昇)、松茂町の69・4%(6・5ポイント上昇)、那賀町の66・6%(1・7ポイント上昇)、吉野川市の60・3%(0・4ポイント上昇)、海陽町の59・5%(0・8ポイント上昇)などと続く。