消防学校・防災センターの整備に関する検討会(中井正一千葉大学大学院教授)の第2回目が2日、県庁南庁舎で開催された。消防学校の候補地については、アクセスが重要との意見で一致し、4か所の候補地のうち、県が用地を所有し、用地面積も十分に取れる市原市の市原スポレクパーク内を推す意見が多数を占めた。事務局では次回の検討会で、できれば候補地を一本化したい意向。次回は用地取得費や造成費など候補地に係る概算費用を提示し、総合的な検討を進める。
明確でなかった消防学校と防災センターの考え方については、事務局から消防学校と防災センターをセットで考え、一般の利用者も考慮するとの考えが示された。このため今後は、消防学校に防災センターを併設する方向で検討が進められる見通し。
検討会では、誘致の要望のあった佐倉市、市原市、印西市、山武市の4市の候補地について、前回指摘された地盤等の状況や公共交通機関による通学の可能性の観点から事務局が資料を提供し説明。その結果、地盤状況を問題視する意見はなく、学生の通学の利便性を考慮したアクセスが重要との意見で一致。
その中で市原市の用地は、面積が20haと4か所の中で最も広く、印西市と佐倉市の用地が分散しているのに対し、市原市は1か所で、近くには高校もある――など委員の評価が高かった。