静岡県は、オフサイトセンターと環境放射線監視センターを富士山静岡空港隣接地(西側用地)へ移転整備するため、施設建築(合築)の設計業務の入札を9月27日に行った結果、梓設計(本社・東京都品川区)が落札した。落札金額は4550万円。期限は2014年3月27日まで。建築工事は、14年度〜15年度の2カ年を予定している。
オフサイトセンターが約2900平方b、環境放射線監視センターが約1600平方bの合築約4500平方b、車庫鉄骨造平屋約200平方bの建築工事の設計を行う。
原子力災害時の拠点施設であるオフサイトセンターは、現在は浜岡原子力発電所から2・3`の位置にあり、発電所から約20`離れた富士山静岡空港隣接地(牧之原市坂口)への移転整備を2012年度から進めている。本年度に造成設計についても進めていて、今後、造成工事の着手を予定している。
また、環境放射能の監視・調査と緊急時モニタリングの拠点である環境放射線監視センターは、発電所から2`の距離にあり、施設も老朽化しているため、移転を検討していた。災害時にはオフサイトセンターの指揮下で緊急時モニタリング活動などを行うなど関係が強いため移転整備を前倒しし、一体的に整備することとなった。
設計業務の総合評価簡易T型の制限付き一般競争入札には5社が参加した。
(2013/10/2)
建通新聞社 静岡支社