トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2013/10/01

【群馬】群建協沼田支部、環境すみずみパトロール隊出発式

 群馬県建設業協会沼田支部は9月27日、女性の目線から労働災害防止を図る環境すみずみパトロール隊の出発式を開催した。ことしから同協会が開始した活動で、同支部が今回初めて拠点地区となり、会員企業と県沼田土木事務所の女性職員12人が8現場を巡り、工事現場の整理整頓状況などを確認した。
 開式後、同協会長である青柳剛支部長があいさつした。環境すみずみパトロール隊は同支部が他に先駆けことし1月に発足。9月の建設業労働災害防止推進月間に併せて他支部でも立ち上げパトロール活動に参加していることを説明。「多発する労働災害に対し何とかしなければと、事故を防ぐため『整理整頓』、『環境改善』に向けて女性の目線と力を借りた取り組み」と紹介した。また同協会が若者・女性・IT・環境の4つをキーワードに取り組んでいることにも触れ「きょうがその1つ。工事発注が増えて最盛期に入り、少しでも気を抜けば労働災害はすぐに発生する」と引き締めた。
 激励には沼田市の星野已喜雄市長と萩原誠一都市建設部長、厚生労働省群馬労働局の小玉剛局長と寺村裕司健康安全課長、沼田労働基準監督署の光山正明署長と品川伸一産業安全専門官、県利根沼田環境森林事務所の佐藤博久所長、県沼田土木事務所の長沢利幸所長、県利根沼田農業事務所農村整備課の播磨幸三次長が駆けつけた。星野市長は「(環境すみずみパトロール隊の)1月の出発式や5月30日のクリーン作戦参加への応援をさせていただいたが、今回は新たに県全体の拠点地区としての出発式。厳しい条件下での現場もあると思うが、本日は研さんをしていただきたい」と話し、同パトロール隊の活躍を願った。続いて小玉局長は「県内建設業の労働災害状況はことしに入り、この沼田地区は減少しているものの、休業4日以上の死傷者数は155人と昨年よりも17人多い。大型重機が日々限られた敷地に入ることを考えると、整理整頓が極めて重要」と強調し、同パトロール隊が労働災害撲滅へつながることを祈念した。最後に県を代表して長沢所長があいさつし「当土木事務所からも2名の女性技師が参加している。少しでも労働災害撲滅へ寄与できれば」と期待した。
 同パトロール隊は3班に分かれ、工事が進行する国道120号椎坂バイパス建設事業や沼田中学校などの教育施設耐震化工事の現場をパトロールした。特に現場事務所や休憩所、仮設トイレ、自動車などを見て回り、現場代理人へ改善を指摘する姿も見られた。