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建通新聞社四国
2013/10/01

【高知】保健衛生庁舎設計、大建・西尾JVを特定

 高知県健康福祉部は、保健衛生総合庁舎を改築するため、基本設計者を公募型プロポーザル方式で審査した結果、大建設計・西尾設計事務所特定委託業務共同企業体を候補者として特定した。同共同体の提案は、配置や各部門計画を定める上での留意事項とそれぞれの対応策がきめ細かく検討されており、今後、詳細な条件提示が行われることで、よりよい設計案に到達できると考えられると評価された。
 プロポーザルには2者から参加申込書が提出されたが、このうち企画提案書を提出した1者について、審査委員会で業務実績等、業務遂行能力、提案内容の観点から総合的に審査した結果、同共同体を選定した。日影規制など敷地条件が厳しい中で、過去の実績などに基づき研究施設に求められる配慮事項について理解し、業務を適切に遂行するための確かな技術力を有していると認められる。総括責任者のもと、病院や研究施設の設計実績を持つ担当者を複数配置するなど、実施体制は良好と認められると講評した。
 基本設計は2014年3月20日までの納期で進め、その後特に問題がなければ、引き続き同共同体に実施設計を委託する。工事は15年2月から17年7月までの期間で進める予定。
 改築する保健衛生総合庁舎の規模は、延べ6200平方b程度。構造や階数は基本設計の中で決める。既存の鉄筋コンクート造5階建て延べ4497平方bの本館、同造平屋535平方bの機械棟、鉄骨造平屋464平方bの駐車場を解体し、同じ場所に建設する。
 新庁舎の内訳は、衛生研究所・環境研究センターの試験研究室・事務室などが2750平方b、精神保健福祉センターの事務室・相談室が450平方b、医薬品用の備蓄倉庫が40平方b、作業室が80平方b、相談室が30平方b、相談センターが60平方b、会議室が310平方b、廊下・エレベーター・トイレなどの共用部が2170平方bなど。このほか、40台程度の駐車場、65台程度の駐輪場も整備する。
 概算工事費は、建築主体が約13億3100万円、電気設備が約4億2100万円、機械設備が約4億4800万円。
 庁舎の建設地は、高知市丸ノ内2ノ4ノ1。