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建通新聞社(神奈川)
2013/09/25

【神奈川】2020年の東京五輪に向け 五輪のための神奈川ビジョン2020推進本部を設置 先進施策を見える形に

 神奈川県は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けて、神奈川をアピールする体制を整備する。「五輪のための神奈川ビジョン2020推進本部」を庁内横断組織として設置。20年に国内外から観光客が訪れた時に、インパクトを与え、自国や各地方に神奈川の先進の取り組みを伝えるよう、現在、神奈川が取り組んでいる施策を中心に、それが見える形となるための推進役を務める。
 黒岩祐治知事は、世界にアピールする施策として、「新しい観光地、ヘルスケアニューフロンティア、独立型エネルギー」などを挙げる。
 観光の推進で挙げるのは、「新たな観光の核づくり構想認定事業」。横浜、鎌倉、箱根に続く第4の国際観光地を目指す事業で、現在までに▽“ホテルになった村”構想と“統合医療”構想による観光の核づくり(三浦市−城ケ島・三崎地域)▽大山魅力再発見「平成大山講」プロジェクト〜体感!悠久の歴史・安らぎの霊峰大山〜(伊勢原市大山・日向地区、秦野市蓑毛地区・ヤビツ峠)▽三つの舞台を中心にニューツーリズムによる日本一の保養地再生(大磯町)−が認定されている。
 黒岩知事は、「実際に新しい観光地に行ってもらえるものにしたい」としている。
 「ヘルスケア・ニューフロンティア」は、神奈川県、横浜市、川崎市の3県市が共同で国家戦略特区に提案している事業。「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」をより強力に推し進める内容で、国際会議などの誘致などを実現するため、国際MICE拠点(国際会議、展示会、イベントなどを開催できる拠点施設)などを整備する。
 黒岩知事は、「超高齢化社会社会を乗り切る方策を世界に発信したい」としている。
 「独立型エネルギー」は、地域で生み出せる再生可能エネルギーで、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、水力発電、地熱発電、蓄電池−などの総称。県は、「かながわスマートエネルギー計画」の策定を進めており、この中で、再生可能エネルギーによる発電を20年に10年の4倍に当たる57億`h/時とする目標を立てている。
 黒岩知事は、「福島の原発事故以来、9年で神奈川のエネルギー体系はここまで来たと、レポートしてもらえるようにしたい」と語った。
 「五輪のための神奈川ビジョン2020推進本部」は、「2020というゴールに向かい、重点施策をどのように形にするかを議論し、その取り組みを加速させる組織」という位置付けだ。