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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/24

【群馬】伊勢崎地区で安全大会を開催

 伊勢崎地区公共工事安全対策推進協議会、建設業労働災害防止協会群馬県支部伊勢崎分会、伊勢崎建設会館の3者は20日、伊勢崎市内の伊勢崎市文化会館で第23回建設業労働災害防止伊勢崎地区安全大会を盛大に開催した。当日は400人が参加して、本年度のスローガンである「基本に返って取り組む安全、全員参加でリスクの低減」の実現を目指して気持ちを新たにした。
 開会ののち主催者を代表して建設業労働災害防止協会群馬県支部伊勢崎分会の萩原健次分会長が「災害に強い都市づくりには持続可能な国土強靱化が求められ、さらなる社会資本整備の早急な対策実施が必要。特に輸送路となる道路整備は特に重要で、社会資本整備の歩みがいったん止まれば災害時への十分な備えができなくなる。県内の本年上半期の労災状況は増加しており、改めて人命尊重を認識し、労働災害の撲滅を目指して誰もが安心して働ける建設業を目指していこう」と呼びかけた。
 その後、優良事業所と優良従業員の表彰式が執り行われた。工事の安全管理に取り組み、他の模範となる優良事業所には小倉設備興業、桜井土建、瀬戸建設が受賞に輝いた。また誠実な施工と安全管理に努めた優良従業員には、阿久津建設の阿久津裕太氏、岩瀬工務店の野口隆氏、田中建設の落合正弘氏がそれぞれ受賞した。受賞者代表謝辞では小倉設備興業の小倉正志代表取締役が「この受賞をいただき、皆さまの信頼を損なうことのないよう今後も災害ゼロを目標に努力していく」と感謝と決意の気持ちを伝えた。
 来賓あいさつでは、伊勢崎市の五十嵐清隆市長が「家族が揃って毎日安全に暮らすことが一番の幸せ。注意一秒、ケガ一生と言う。事故のない職場づくりを期待している」と安全作業を促し、玉村町の貫井孝道町長は「無事故で安全な仕事をしていただきたい。地域発展のためにますますのご健勝を」と業界の活躍を期待。前橋労働基準監督署の小出保雄署長は「伊勢崎地区では労働災害における死亡災害が4年近く発生していない。県内では労働災害の発生状況はまったく油断できない状況だが、皆さまには事故防止に一層の努力をお願いしたい」と求め、県伊勢崎土木事務所の都丸一利所長も「安全の基本に立ち返って自分の身は自分で守り、ケガをしないさせない意識を共有し、積極的に安全に取り組む現場づくりを」と安全第一を促した。
 安全宣言では同分会の岩瀬正範理事が「労働災害撲滅を目指して、無事故無災害を達成しよう、労働者の健康対策を進めよう、労働条件の改善をはかろう、交通災害を防止しよう」と安全の誓いを力強く朗読し、安全で明るい職場づくりへの努力を誓った。
 休憩を挟んで行われた講話には、前橋労働基準監督署安全衛生課の鈴木幹雄課長が、建設業の災害防止をテーマに県内の労働災害発生状況などを説明。その後、落語家の三遊亭多歌介さんが登場し、笑顔の効果〜思いやりのコミュニケーションが安全を〜を演題に笑いを交えながら安全への取り組みを呼びかけていた。