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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/24

【群馬】東消防署を改築へ 実施設計進む 前橋市

 前橋市は、樋越町地内にある東消防署の改築を計画している。9月補正予算で基本設計および実施設計委託費1080万円とともに、2014年度までの債務負担行為として3720万円を計上した。すでに可決されており、11月中に業務委託し、来年度にかけて作成を進めていく。東消防署は当初、耐震補強を施す予定だったが方針を変更し、改築することとした。

 東消防署の改築は、現在の敷地内へ新消防署を2015年度9月から17年3月末までの2カ年計画で建設する。その後、既存の事務所・車庫および第2車庫の解体を行う予定。現段階で改築にかかる概算工事費は5億円程度を見込む。
 既存する消防署は1975年から82年にかけて整備された事務所・車庫棟、第2車庫棟、ボンベ充填庫、訓練棟、危険物倉庫の5施設で編成されている。改築対象は1975年9月に完成したS造2階建て、延べ床面積973・75uの事務所・車庫棟で、新消防署は全車両10台が納車できる車庫を備えた施設とする。このため既存の第2車庫棟は解体し、そのほかの附帯施設はそのまま残す。
 当初は、耐震補強工事で耐震性能を高めようと計画していたが、本年度に耐震設計を作成した結果、補強工事を実施した場合、車庫の出入りができない、緊急時の出動経路が確保できない−など消防機能が維持できないことが判明。急きょ改築へと方向転換することになった。既存の消防署は耐震2次診断の結果、最低Is値は0・29で、耐震設計は福島建築設計事務所(前橋市)が担当している。
 市は今後、耐震性能ランクがC・D判定だった城南分署、利根分署の耐震補強も計画しているが、今回の状況を受けて耐震設計を作成する中で消防機能を維持したまま補強工事ができるかを見定める。現段階では城南分署の耐震設計を2015年度、利根分署は16年度に着手するスケジュールだ。
 城南分署は、二之宮町地内の敷地1498u内にある1977年築のS造2階建て、延べ床面積293・6uの事務所兼車庫棟が補強対象。一方の利根分署は、小相木町地内にある78年築のS造2階建て、延べ床面積536・5uが補強対象となっている。