静岡県は、第4次地震被害想定と地震・津波対策アクションプログラム2013に対応する経費118億2500万円、(仮称)富士山世界遺産センターの展示・建物の基本・実施設計費を盛り込んだ2013年度9月補正予算案を発表した。
地震・津波対策では、津波対策施設等整備基金を活用して浜松市沿岸域(浜松篠原海岸)の防潮堤を整備する津波対策施設等整備事業(海岸)に12億円。超広域災害への対応として、市町の防災拠点施設などへの太陽光発電設備・蓄電池導入助成に1億3300万円、避難所に指定されている特別支援学校への太陽光発電設備・蓄電池設置に6億1450万円。また、第4次想定を踏まえて市町が緊急・重点的に実施する地震・津波対策の交付金制度を創設し、92億円を新規に計上している。
この他、県有27施設の天井脱落対策調査事業に4000万円、プロジェクト「TOUKAI−0」総合支援事業に1億3000万円を計上。企業会計の中では、工業用水道・水道施設の耐震化に向けた設計費として1600万円を盛り込んだ。
「富士山の後世への継承」では、新規に世界遺産富士山保存管理推進事業に5000万円を計上。このうち、(仮称)富士山世界遺産センターの展示・建物に係る基本・実施設計を、13〜14年度の債務負担行為(限度額1億6500万円)として入れ、構成資産の三保松原の海岸保全と景観を保つための工法検討に向けた調査に1200万円を計上している。
「暮らしの安心の確保等」では、富士水泳場の天井材の落下に伴う復旧工事の設計を行うための事業費2460万円を盛り込んだ。
(2013/9/24)
建通新聞社 静岡支社