日本工業経済新聞社(埼玉)
2013/09/20
【埼玉】労働災害防止大会を開催し気持ち新たに
建設業労働災害防止協会埼玉県支部(真下恵司支部長)は17日、浦和区の埼玉会館で「第40回埼玉県建設業労働災害防止大会〜三大安全宣言運動埼玉の集い〜」を開き、一丸となって労働災害防止活動に取り組むことを誓った。
大会は参加者全員で物故者へ黙祷を捧げた後、真下支部長が「広く労働安全意識を持つことが重要との考えから今年で40回を重ねることになった。長期的に見ると死亡災害は減少しているが、今年も残念ながら数件発生しており増えており憂慮すべき状況だ。各部会を通じ三大安全宣言運動埼玉を積極的に導入し、危険ゼロへ安全対策を講じていただき災害ゼロを達成して欲しい。今後も各社の各現場で万全を期して労働環境を守り、危険の無い快適な労働環境作りに邁進していかなければならない」と決意をあらわにした。
安全表彰では事業場賞8社、個人賞9人、職長賞6人、感謝状2人に真下支部長から表彰状が手渡された。
来賓の代田雅彦埼玉労働局長は、去年から今年にかけての災害発生状況を分析し、三大安全宣言運動埼玉が事故抑止に有効であることを解説。「埼玉第12次労働災害防止計画で設定した目標を達成するため、官民一体となった労働災害防止対策を進めていくことが必要。建設業においては墜落・転落災害と機会による巻き込まれ災害に重点を当て、皆様とともに取り組み、安全な職場環境づくりに邁進する」と決意を述べ、ともに災害ゼロ達成を呼び掛けた。また柳沢一正・県土整備部長、石川美津夫・県警本部交通部長が建災防埼玉県支部のこれまでの労働災害防止に対する取組みを称える祝辞を送った。
休憩を挟み、ユーディケーの曽川昭夫・現場代理人と大串宗一・安全環境課長が、県北部流域処理場合流改善雨水滞水池築造く体工事における三大安全宣言運動埼玉の取り組みについて発表。特定した3つの危険性と対策について具体例を示し解説した。
記念講演は追手門学院大学の児玉光雄客員教授が「限界を作らない考え方 イチロー思考で成功をつかむ」と題し、逆境時における思考方法など役立つ話を披露。参加者は真剣に聞き入っていた。