日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/18
【群馬】県館林土木が(仮称)板倉北川辺バイパスの新設計画
県館林土木事務所は、埼玉県と連携して板倉町海老瀬地内から埼玉県加須市北川辺地内までのL約4500m区間で国道354号(仮称)板倉北川辺バイパスの新設を計画している。同事務所の担当は、群馬県側で埼玉県境までのL約2640m区間。ルート上には一級河川谷田川を跨ぐ約L100m級の(仮称)谷田川橋梁を新設する。群馬県側については2017年度の完成を目指す。
国道354号(仮称)板倉北川辺バイパスは、板倉町海老瀬地内を通る一般県道海老瀬飯野線と国道354号との交差部である小保呂交差点を起点として南東に走り、谷田川や大箇野川を跨ぎ、埼玉県内を走る国道354号バイパス現道と一般県道柳生停車場線との接続部である柏戸(中)交差点までの全延長約4500m、W11・25m(北側歩道W3・5m)の路線。なお、埼玉県側の起点である柏戸(中)交差点が板倉町と同様利根川左岸側にあるため、利根川を越える橋梁の新設は行わない。
物流環境の改善や埼玉県、茨城県などとの交流確保、東北自動車道館林インターチェンジへのアクセス道路としての機能確保を目的としている。2011年度から事業着手し、路線測量および設計を進め、12年度に現道との交差点部を対象とした詳細設計を実施。本年度は、すでに谷田川を跨ぐ橋梁の詳細設計をセントラルコンサルタント(東京都中央区)に、用地測量と調査を冨永調査事務所(高崎市)に委託しており、用地買収にも一部着手したい考え。事業期間は11年から17年度までの7年間を予定。群馬県側の事業費には約21億円を試算、このうち工事費は16億5000万円余りを見込んでいる。
谷田川を跨ぐ(仮称)谷田川橋梁は、L約100m、W11・25mの3径間連続版桁橋。下部工としては、基礎杭付きの逆T式橋台と小判型の橋脚2基を建設する。このほかの構造物としては、大箇野川をや用水路などを跨ぐ橋梁を予定しているが、いずれも河川の幅員が短いことからボックスカルバートでの対応となる見通し。
なお、埼玉県側もすでに事業着手しており、群馬県と埼玉県でお互いに調整を行いながら推進していく。