日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/17
【群馬】地域密着型介護施設への補助 9市町村へ内示
認知症高齢者グループホームや小規模多機能型居宅介護拠点などへの整備費補助で、県介護高齢課が9市町村へ計2億9500万円を内示したことが分かった。今後は各市町村から交付申請が出され、同課による審査を経て交付決定となる。本年度の当初予算には3億6497万3000円を計上しており、今回内示された補助分を除いた残額については、9月補正予算案に盛り込んだスプリンクラー整備費補助および特別養護老人ホームのユニット化整備費補助の一部に充当して活用する考え。
この補助制度は定員29人以下の特別養護老人ホーム、認知症高齢者グループホーム、小規模多機能型居宅介護拠点といった地域密着型介護施設の創設や増床に対するもので、県内の各市町村が事業者公募を行い、選定された事業所から各市町村を経由し、事業計画および交付申請を県へ提出。これを基に県が申請月の翌月末日付けで交付決定を行う流れとなっている。
県が2009年度に国の経済危機対策に呼応して新設した介護基盤緊急整備等臨時特例基金が財源で、事業期間は当初09年度から11年度までの3カ年限定だったが、昨年度への延長に加え、さらに本年度末まで延長された。
本年度は当初予算に3億6497万3000円を予算化。このうち、今回は9市町村へ計2億9500万円が内示されたところ。今後、申請者である各市町村から交付申請が出され、同課による審査を経たのち交付決定となる。
内示先は◇前橋市へ6000万円◇高崎市へ7000万円◇桐生市へ1500万円◇伊勢崎市へ3000万円◇館林市へ3000万円◇東吾妻町へ3000万円◇みなかみ町へ3000万円◇明和町へ3000万円−となっている。
内訳は、前橋市は認知症高齢者グループホーム1施設に3000万円と小規模多機能型居宅介護拠点1施設に3000万円。
高崎市は認知症高齢者グループホーム1施設に3000万円と複合型サービス拠点2施設に4000万円。
桐生市は認知症高齢者グループホーム1施設に1500万円。
伊勢崎市は認知症高齢者グループホーム1施設に3000万円。
館林市は認知症高齢者グループホーム1施設に3000万円。
東吾妻町は小規模多機能型居宅介護拠点1施設に3000万円。
みなかみ町は認知症高齢者グループホーム1施設に3000万円。
明和町は認知症高齢者グループホーム1施設に3000万円。
なお、当初予算で予算化した3億6497万3000円から今回の内示分2億9500万円を差し引いた残額6997万3000円については、9月補正予算案に計上したスプリンクラー整備費補助および特別養護老人ホームのユニット化整備費補助の一部に充てて活用する計画だ。