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建通新聞社四国
2013/09/13

【徳島】県営3ダムの長寿命化に順次着手

 「宮川内」「正木」「福井」の県営3ダムの長寿命化計画の策定を計画している徳島県は、ダムを所管する各出先機関で維持管理計画などの策定に順次着手する。正木ダムを所管する東部県土整備局<徳島>では、14日付で同業務に着手する予定で、先行して進めている地震耐震性能評価業務の結果を反映させ、年度末までに取りまとめることにしている。宮川内ダムを所管する東部県土整備局<吉野川>と福井ダムを所管する南部総合県民局阿南・県土でも今後、同様の業務を順次発注する見通しだ。
 県営ダムのダム本体や管理設備などの健全度を把握し、適切な維持管理を図る長寿命化計画をまとめるもの。県は各ダムのレベル2地震動の設定と必要な耐震性能の検討のほか、ダム本体や関連構造物などの耐震計算を評価・整理し、必要な対策工を検討する地震耐震性能評価を10月末までに完了させる予定。
 先行して維持管理計画を開始する正木ダムは、上勝町正木地内にある総貯水量1505万立方b(有効貯1190万立方b)の重力式コンクリートダム。77年度に完成した。業務はクレアリア徳島営業所(徳島市)が担当。ダム本体(堤体、洪水吐き、減勢工、天端橋梁、監査廊など)とゲート・付帯設備(クレストゲート2門、コンジットゲート2門、予備ゲート2門、表面取水ゲート、取水口ゲート、各ゲートバルブ開閉装置、放流管、係船設備、網場など)、管理設備(ダム情報処理設備、テレメータ設備、放流警報設備、観測局舎、電気設備、計測観測設備など)を対象に維持管理計画をまとめる。
 各ダムの地震耐震性能評価等業務は、いずれもエイト日本技術開発徳島支店(徳島市)が担当している。