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　香川県は、水門、排水機場水門など、これまでに委託あるいは策定の完了した大・中規模21水門の河川管理施設長寿命化計画を踏まえて、２０１４年度から本格的な対策工事に乗り出す。また、地震動による津波の影響が大きいとされる７水門について地震・津波対策工事に取り組む考えだ。
　県は補助事業に乗る４億円以上の大規模な河川管理施設として、10年から▽大束川新町水門（宇多津町）▽中川新川水門（東かがわ市）▽相引川排水機場水門（高松市）▽同排水機場（同）▽西汐入川西汐入水門（丸亀市）▽一の谷川一の谷七間橋防潮水門（観音寺市）▽弁天川防潮水門（さぬき市）▽牟礼川防潮水門（高松市）▽詰田川札場水門（高松市）▽下井手川下井手水門（高松市）▽摺鉢谷川水門（高松市）▽神谷川防潮水門（坂出市）▽引田川防潮水門（東かがわ市）▽桜川水門（多度津町）▽長者川水門（高松市）―の15水門の長寿命化計画策定に着手し完了。一部、大束川新町水門の対策工事などを進めている。
　県は、桜川水門長寿命化計画策定（四電技術コンサルタント・高松市、委託期間14年２月末）の中で、これまでに委託した15水門の14年度からの対策工事の優先度や対策箇所などを絞り込む考え。長寿命化計画の中で、今後想定される更新費用の増大に対する予防保全的な維持管理や機器更新などでの対応によるライフサイクルコスト縮減を探る。
　また、補助事業には乗らない対策工事４億円未満の中規模な水門の対象は▽小村川逆流防止水門（高松市）▽西代川水門（さぬき市）▽梶川防潮水門（さぬき市）▽大橋川防潮水門（さぬき市）▽苧扱川水門（観音寺市）▽苧扱川大水門（同）―の６水門。14年度からの対策工事は単独県費によるものとなるため、苧扱川大水門長寿命化計画策定（履行期限14年２月末）の成果を踏まえて、６水門全ての優先度や対策箇所などを判断する。
　このほか、市街地でゼロメートル地帯など地震動の揺れに対し津波の影響が大きいと想定される、▽一の谷七間橋水門▽牟礼川防潮水門▽中川新川水門▽大束川新町水門▽西汐入川西汐入水門▽大橋川防潮水門―の６水門は地震時に対応した門柱の補強や液状化対策などを地震・津波対策の照査・詳細設計の中で検討し、10月末までに成果を示す。また詰田川札場水門は、10月末までに照査を終え、地震・津波対策が必要な場合、年度内に詳細設計を委託する見込み。