建通新聞社(神奈川)
2013/09/11
【神奈川】神奈川県など 国家戦略特区にヘルスケア・ニューフロンティアを提案 国際MICE拠点の整備など
神奈川県、横浜市、川崎市の3県市は共同で11日に、国家戦略特区の提案として、「健康・未病産業と最先端医療関連産業の創出による経済成長プラン〜ヘルスケア・ニューフロンティアの実現に向けて〜」を国に提出した。「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」をより強力に推し進める内容で、国際会議などの誘致などを実現するため、国際MICE拠点などを整備するとしている。
提案では、特区の目標を、民間主導で健康・未病関連の新市場・新産業を創出し経済成長けん引の好循環モデルを実現することに置く。
重点的に取り組む施策は、▽健康・未病産業の創出▽最先端医療関連産業の創出▽イノベーションを生み出す基盤構築。
規制緩和を求める項目は、▽機能性食品の表示認証の緩和▽再生・細胞医療の薬事承認制度の規制緩和▽外国人医療人材の国内での医療従事緩和−など。
具体的なプロジェクトとして、▽新たな専門職養成機関(専門職大学院など)設置▽健康経営における新規成長ビジネスの創出▽iPS細胞を活用した再生医療の実現▽次世代がん治療の実用化▽革新的な医療機器・ロボットの開発▽羽田空港を核とした世界的オープンイノベーション創造拠点の形成▽世界に冠たるライフイノベーションの国際MICE拠点▽国際的医療人材育成機関の設置▽大規模情報連携システムの導入促進−など。
国家戦略特区は、10月中旬に決定する予定。
※MICE=企業などの会議(Meeting)、報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字。多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称。