日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/10
【群馬】河川占用許可後に(仮称)新鏑川橋下部工着手
県藤岡土木事務所は、主要地方道寺尾藤岡線バイパス整備事業の一環で(仮称)新鏑川橋を建設する。現在、国と河川占用に向けた事前協議を進めており占用許可を受けた後、本年度の乾水期より一部下部工に着手する。
(仮称)新鏑川橋は、高崎市根小屋町と藤岡市篠塚を結ぶバイパス上に一級河川鏑川を渡河する形で建設する。上部工は6+3径間鋼連続少数鈑桁橋で、橋長は6径間部分が293m、3径間部分が138mの計431mの長大橋となる。
下部工はA1が逆T式橋台(場所打ち杭N6本、φ2m、L6・5m)、A2が同じく逆T式橋台(場所打ち杭N6本、φ2m、L8m)となる計画。また、P1〜P6が直接基礎型ケーソン基礎による小判型張出式橋脚(H21・7m〜22・8m)、P7は直接基礎による小判型張出式橋脚(H12・2m)、P8も直接基礎による小判型張出式橋脚(H13・3m)となる。
現在は、河川占用に向けた事前協議を進めている段階で、その後河川の占用申請をする。申請の許可が下り次第、いずれか一部の下部工に着手となる。
(仮称)新鏑川橋の詳細設計は簡易公募型プロポーザル方式で三井共同建設コンサルタント(=北関東事務所、さいたま市大宮区)に委託し、まとめている。
主要地方道寺尾藤岡線バイパスは、高崎市根小屋町の現道から、一般県道金井倉賀野停車場線などを経由し、(仮称)新鏑川橋を整備することにより鏑川を渡して、藤岡都市計画道路中上大塚線へと至る全体延長2700mで計画。高崎市と藤岡市の連携強化、交流促進、高速道路、公共交通機関へのアクセス強化のほか、大学や病院、商工業施設などの利便性向上、渋滞緩和による沿線環境の改善を図るため建設する。2011年度から補助事業化しており、20年度での完成を目指している。
総事業費には65億4300万円を試算しており、(仮称)新鏑川橋の整備を受け持つ県藤岡土木事務所分には37億4300万円を見込んでいる。