建通新聞社四国
2013/09/10
【愛媛】県補正、緊急防災・減災対策に47.8億円
愛媛県は、215億9421万円の一般会計9月補正予算案をまとめた。当初からの累計は6270億8139万円となり、対前年度同期比で1・19%増となる。補正では南海トラフ巨大地震や豪雨災害に備え、緊急に行う防災・減災対策を積極的に予算計上し、当初予算と合わせた緊急防災・減災対策費は152億円となり、これは前年度より36億円増加している。会期は12日から10月8日。
緊急防災・減災対策は、47億8167万円が計上され主な内訳は、原発から半径30`圏域内の県管理道路の改築などを行う地震防災関連道路緊急整備事業費(109カ所)に23億7000万円。同じく圏域内の橋梁補修や道路法面への避難路を整備する道路防災・減災対策事業費(49カ所)に2億7400万円。災害危険箇所の護岸改修や樋門改良などを行う河川地震防災強化対策事業費(62カ所)に3億2200万円。豪雨災害に備え河川掘削などを行う河川防災緊急対策事業費(47カ所)に2億円。津波による浸水被害を防止するため護岸補強などを行う海岸施設防災・減災対策事業費(28カ所)に3億3600万円。避難や緊急物資の輸送を確保するための港湾施設改良などの港湾施設防災・減災対策事業費(7カ所)に1億8600万円。市町が行うがけ崩れ防災対策の補助(28カ所)に1億9800万円。緊急に対策が必要な砂防施設の機能改善を行う砂防施設防災・減災対策事業費(29カ所)に1億1400万円。
西予市に建設するオフサイトセンターの建設費に6億3413万円と14年度の債務負担行為として11億2734万円(限度額)を議案上程する。 施設の耐震化促進では、県立学校4校4棟の改築や解体の設計委託費に6381万円を計上している他、特定民間建築物の耐震診断を行う際に、市町が行う耐震診断補助事業の補助に4000万円。
東予と南予地域に肢体支援学校設置するための改修設計費に1039万円。
ほか松山市など8市町で電子入札システムを共同導入するための構築費に8579万円。参加市町は松山市、宇和島市、大洲市、西予市、上島町、久万高原町、内子町、愛南町で14年7月の運用開始を目指す。
公園の利便性を図るため総合運動公園と道後公園、南予レクリエーション公園に太陽光LED照明を設置するため3080万円。とべ動物園にチンパンジー展示施設を整備するため9268万円をかけて、既存樹林をネットで囲んだ放飼場と観覧デッキなどを整備する。
交通安全施設整備では、通学路などへの信号機新設(5基)や老朽化した信号機など(信号機20基、車両用灯器24灯、交通情報板1基)の更新に9402万円。