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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/09

【群馬】群馬県が9月補正予算案を内示

 県は9日、9月補正予算案を内示した。公共事業費については、補助事業費の確定に伴う減額補正があったものの、社会資本整備総合交付金の追加内示があり、差し引きで34億9200万円を確保。このほか、県総合スポーツセンターの伊香保リンク冷凍機システム更新工事に5億2500万円の債務負担、交通安全施設整備に9100万円、群馬産業技術センター太陽光発電建設に7140万円と次年度の債務負担1億710万円が計上されるなど、計102億2069万1000円が追加補正される見通し。

 記者会見で、大澤正明知事は公共事業費の確保について「県内経済の回復と活性化を確実なものとするため」と説明。補助事業費の確定による減額補正分23億9400万円があったものの、社会資本整備総合交付金58億8600万円を確保し、差し引き34億9200万円を予算化した。同交付金の内訳は◇7軸整備・強化に22億円◇橋梁耐震化・長寿命化に6億8600万円◇交通安全対策に18億4551万7000円◇トンネル安全対策に2億円◇舗装補修に12億6200万円−のほか、各種道路事業費に8億8748万3000円を計上した。
 このほか、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク冷凍機システム更新工事費に5億2500万円の債務負担を設定。さらには基金を活用し、市町村が実施する認知症高齢者グループホームなどへのスプリンクラー整備費補助に4169万9000円、特別養護老人ホームのユニット化整備費補助に3200万円、保育所緊急整備費補助に1億2000万円、障害者施設耐震化・スプリンクラー整備費補助に2億2999万5000円をそれぞれ計上した。認知症高齢者グループホームなどへのスプリンクラー整備は計11か所を予定。特別養護老人ホームのユニット化については2か所を見込む。障害者施設の耐震化では1法人への補助、スプリンクラー整備では7法人の13施設へ補助を予定している。
 また(仮称)動物愛護センター設計費に980万円、食肉市場整備費補助に2121万7000円、交通安全施設整備費に9100万円、(仮称)群馬産業技術センター太陽光発電所建設費に7140万円と1億710万円の債務負担を計上。動物愛護センターは玉村町内にある群馬県食肉衛生検査所の隣接地に建設。来年度は埋蔵文化財調査と工事に着手し、2015年度からの開設を目指す。食肉市場整備費補助は、群馬県食肉卸売市場のユニットクーラー改修と不可食部位専用エレベーターの設置に充てる。交通安全施設整備は信号機3基の新設、東毛広域幹線道路の4車線化に伴う信号機の移設を予定している。群馬産業技術センター太陽光発電所は、センター西側の県有地A8400uへ建設。最大出力は500kWで、年間発電電力量は一般家庭150軒分の55万8450kWhを見込む。これらのほか、新規で再生可能エネルギー等導入推進基金を創設。15年度までに公共施設や医療施設などへ太陽光発電設備と蓄電池の設置を進める。基金への繰り入れ19億1530万円のうち、本年度は1億1530万円を取り崩し、高崎市内で建設中の(仮称)吉井総合福祉センター、上野村にあるいこいの里、富岡市内の小学校への設置に対して補助する。