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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/05

【群馬】建災防富岡分会が第22回労働災害防止大会

 建設業労働災害防止協会群馬県支部富岡分会(諸星和夫分会長)は4日、富岡市のJA甘楽富岡ヴァンヴェールで第22回甘楽富岡地区建設業労働災害防止大会を盛大に開催した。分会員ら約230人が参加し、労働災害の撲滅への意識を新たにした。
 冒頭、あいさつに立った諸星分会長は大勢の参会に感謝の意を表し「私ども建設業はわが国の基幹産業としてなくてはならないが、業界をめぐる環境は依然として厳しい。ただ、厳しい時代だからこそ建設業の必要性を認識していただくためにも安全衛生に対する意識を向上させる必要がある。近年は記録的な猛暑が続いており、熱中症対策もあわせて実施してほしい。私どもは労災防止を通じて建設業の発展を目指す。これまで以上の労災防止活動をお願いしたい」と呼びかけた。
 来賓には高崎労働基準監督の原田寛署長、県富岡土木事務所の砂長博所長、県富岡森林事務所の鈴木靖夫所長ら監督・発注官庁幹部が駆けつけた。原田署長は「皆さまには日ごろから労災防止にご配慮いただいているが、ことしは建設業の労働災害が増えている。働いている人の安全や体、心の健康に留意して立派な工事を完成してほしい」、砂長所長は「ご承知のとおり、国の大型補正を受けて対前年度比で1・5倍の予算となっている。また、工事発注にあたっては平準化も図っている。これらの工事が甘楽富岡の発展に少しでもつながればと思う。建設業の労災が増加しているので本当に気を付けていただき、より一層の努力をお願いしたい」、鈴木所長は「当事務所が発注した昨年度の治山林道工事は労災が1件もなく、すべての工事を完成していただいた。施工中の現場は日々刻々と動いており、危険箇所も流動的。現場をよく知る主任技術者の皆さまが安全について考えていただくことが大切」とそれぞれ祝辞を述べた。
 大会では、高崎労働基準監督署の塩野泉安全衛生課長が安全に関する講話を行ったほか、廣木工業主任技術者の石井雅宏氏、諸星建設主任技術者の工藤富男氏がそれぞれヒヤリハット体験を発表し、参加者全員が情報を共有した。
 また、現場主任者を代表して佐藤産業建設工事課主任の黛夏樹氏が「労働安全衛生法の遵守はもとより、その現場環境に応じた危険個所ゼロを目指し、柔軟かつ迅速な対応をし、積極的に労働災害防止を推進していく」と力強く安全の誓いを読み上げた。その後、参加者全員で「基本に返って取り組む安全 全員参加でリスクの低減」と安全スローガンを唱和し、労災防止の機運を高めた。
 大会終了後には研修会も催され、カウンセリングオフィスハルモニア代表の鈴木浄美氏を講師に招き「ストレスのセルフケア」についての講演が行われた。
 なお、大会では安全に関する表彰も行われた。受賞者は次の通り(敬称略)。
 【功労者表彰】
 ◇廣木政道(廣木工業)
 ◇市川盛康(市川工業)
 ◇宮下明(建築業組合富岡支部)
 【主任技術者表彰】
 ◇石井雅宏(廣木工業)
 ◇工藤富男(諸星建設)