北海道建設新聞社
2013/09/04
【北海道】北見病院移転改築に設計費−道が3定補正予算案を公表
道は3日、10日開会予定の第3回定例道議会に上程する補正予算案を公表した。一般会計と特別会計を合わせた総額は129億1136万2000円。道立北見病院移転改築の設計費や共和町内に移転新築するオフサイトセンターの着工費を措置した。道路整備や河川改修などの投資的事業には43億円を追加し、治山や林道の災害復旧で3億1431万3000円を盛り込んだ。
北見病院は、北6条東2丁目で改築中の北見赤十字病院との一体的な医療提供体制を構築するため、隣接地(東7条東2丁目)を日本赤十字社から借りて移転改築する。
病床数70床、延べ約5400m²を想定。既存病院の解体などを除く改築費に32億円程度を見込む。基本・実施設計は10月から2カ年で進め、2015年2月に着工。16年3月の完成を目指す。
今回の補正では、基本・実施設計費として5403万8000円を債務負担行為で設定。うち年度内に執行する2728万7000円を計上する。
原子力災害対策の拠点となるオフサイトセンターの移転経費は約21億円で、全額国の交付金で賄われる予定。共和町南幌似に整備する新施設は免震構造でRC造、2階、延べ約2700m²の規模。北海道日建設計・塚田設備管理共同体が設計を進めている。
補正では、13―14年度に施工するセンター本体の工事費19億593万8000円を債務負担行為限度額に設定し、13年度支出分8億1456万円を措置する。
原子力関連ではこのほか、放射線を監視するモニタリングポストのバックアップ電源設備などの整備に7893万7000円を計上した。
道内経済情勢を踏まえて追加する投資的事業は、前年の3定補正より10億円少ない。起債で実施する特別対策事業が35億円、道単独費の公共関連単独事業が8億円という内訳だ。