日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/02
【群馬】片品村、塗川橋新橋梁の下部工を今月
片品村は幡谷地先の一級河川塗川に架かる塗川橋架け替え事業で、新しい橋梁の下部工工事を橋台2基を一括して今月中にも発注する。当初予算には工事費1億1000万円、工事監理のための委託費1000万円を計上している。同村では同橋以外にも細工屋橋や学校橋で長寿命化対策が計画されている。
村道塗川幡谷線上にある現橋の下流に新橋梁を架設する。本年度に下部工、来年度に上部工を建設する。
新橋は橋長37・5m、全幅7・2m(1・5車線)、下部工は逆T式橋台2基(両岸とも場所打ち杭基礎φ1200oを6本ずつ)、上部工はPC単純ポステンバルブT桁橋。詳細設計は昨年度に長大(東京都中央区)が担当した。片側にW1・5mの歩道が設置される。
現橋は、L20m、W4m程度のコンクリート橋で、幡谷地区と主要幹線道路の主要地方道平川横塚線を結ぶ重要な生活道路。しかし老朽化と同時に幅員が狭く自動車のすれ違いが困難であるため、地元からも架け替えの要望が出されていた。2011年度から調査を進め本年度に用地関連が完了したことから、工事着手する。旧橋については15年度以降に撤去を行う。
同橋梁については過疎地域自立促進計画(計画期間10〜15年度)でも、細工屋橋とともに架け替えが明記されていた。片品川の越本地先に架かる細工屋橋は12年度に作成した長寿命化修繕計画で対応していくことになっている。
同橋は完成年度不明のL58m(1・5車線)、2連PC単純T桁橋と2連RC単純T桁橋を組み合わせている。主桁、橋脚、基礎、高欄、舗装、伸縮装置、支承本体などが対策工事を必要としている。塗川橋架設の終了した15年以降に補修設計に着手する。
また、東小川地内穴沢地区の小川に架かる学校橋も点検診断で対応が必要な区分に分類された。完成年度不明のL40・65m、3連RC単純T桁橋。対策箇所は床版、主桁、高欄、舗装、支承本体、アンカーボルト。こちらは5〜6年後ころに補修設計と工事を行う。
長寿命化修繕計画では、同村管理70橋のうち橋長15m以上である22橋梁を対象とし、うち17橋で維持補修が必要とされた。診断業務と長寿命化修繕計画策定業務はプロファ設計(伊勢崎市)が担当した。