建通新聞社(岡山)
2013/09/02
【岡山】本州四国連絡橋耐震補強に48億円を要求 国土交通省の概算要求
国土交通省の2014年度予算概算要求の中に、本州四国連絡高速道路(JB本四高速)が取り組む本州四国連絡橋(本四備讃線)の耐震補強事業が新規に盛り込まれた。要求額は47億9900万円で、南海トラフ地震などの大規模地震による被害回避・軽減などを目的に本四備讃線の耐震補強を着実に行う。
本四備讃線では、12年度補正予算に櫃石島高架橋の一部耐震補強工事約7億円が予算化されており、13年度後半にも同高架橋橋脚の鉄板巻き立てによる耐震補強工事を発注する。
JB本四高速では本四備讃線で順次委託している耐震性能照査業務の成果を通じて、14年度以降の耐震補強施工箇所や範囲を検討し、優先順位を決める考えだ。
南海トラフ地震など大規模地震に備えて、これまでに櫃石島高架橋耐震照査・補強設計(HVa1P〜12P区間)のほか、▽瀬戸大橋(トラス橋)(与島橋、番の州高架橋トラス部、櫃石島高架橋トラス部)▽番の州高架橋他(番の州高架橋BVa3P〜19P、下津井瀬戸大橋側径間・鷲羽山側桁橋部、下津井瀬戸大橋側径間・櫃石島側桁橋部、櫃石島高架橋一部区間)―の耐震性能照査業務などを委託済み。
また、櫃石島高架橋およびランプ橋(櫃石島高架橋HVa12P〜20Pと取付けランプ橋)の耐震性能照査業務を9月に委託し、耐震補強検討による耐震補強設計のための基礎資料にする。
このうち長大(本社・東京都中央区)に委託した櫃石島高架橋耐震照査・補強設計で地震動に対する耐震照査、耐震補強設計に着手。同結果を基に耐震補強工事用の図面などを作成し、年度後半の耐震補強工事の発注に向け準備を進めている。履行期限は12月13日。