日本工業経済新聞社(群馬)
2013/08/30
【群馬】西部環境森林と群森協が意見交換会を開催
県西部環境森林事務所と群馬県森林土木建設協会高崎・安中地区の意見交換会が29日、高崎合同庁舎で開かれた。事務所幹部や協会員約30人が参加し、森林土木をめぐる現状について率直な意見交換が図られた。
開会に先立ち、県西部環境森林事務所の増田功次長は「森林土木事業はほかの公共事業と比べ、条件が厳しい工事となる。日ごろから皆さまにはご苦労をかけており感謝している。経済対策の一環で、本年度事業費は対前年度比で240%という大幅な伸びを見せている。来年度には『ぐんま緑の県民税』がスタートする。森林整備の重要性についてのご理解ご協力をいただければ」とあいさつ。同協会高崎地区の関口功理事は「このような機会を通じて一層のコミュニケーションを図っていければと思う」と呼びかけた。
意見交換会では、事務所側が今後の発注予定工事や熱中症などの災害対策、ぐんま緑の県民税などについて説明した後、説明に対する質疑応答やテーマを設けないフリートークが行われた。業界側からは熱中症や残土処理対策のほか、「山の荒廃を食い止めるために必要」と今後の林道・林業専用道の整備計画などについて質問が出された。活発な意見交換が行われ、相互の立場について理解を深めた。
最後に同協会安中地区の萩原哲也理事が「活発な意見交換ができた。来年も継続してこのような場を設けていただければ」と意見交換会の成果を総括した。