日本工業経済新聞社(茨城)
2013/08/29
【茨城】県筑西土木の筑西三和線改良 9月に工事5件公告へ
県筑西土木事務所道路整備課は、筑西幹線道路(鬼怒川大橋〜国道125号)の一部区間である主要地方道筑西三和線(結城〜八千代)について、道路改良工事4件と函渠工事1件の一般競争入札を9月に公告する予定だ。改良4件の合計延長は約860mで、函渠の延長が31・5m。各工事とも工期6カ月。一方、同路線では県常総工事事務所も改良を予定しており、これから用地取得に入るほか、結城市、八千代町でも両端部分で拡幅などを行う。
筑西幹線道路は、県西地域と県央地域を結び、人や物の交流を円滑にし、主要都市間の連携や企業立地の促進を図るうえで、大きな役割を担う広域幹線道路。国、県、市および町が連携して事業を進めている。
計画延長約44qのうち、これまでに鬼怒川大橋など、約9・5qを供用しているほか、古河市道柳橋恩名線の6・2qが3月に完成。現在、筑西市内で(仮)小貝川新橋などの整備が進む。
このうち、鬼怒川大橋から八千代町の国道125号に至る約6q区間(結城市山王〜八千代町成田)は、県、結城市および八千代町が区間を分担して、前年度から事業着手。
うち県では5q区間を筑西土木と常総工事の両管内で整備していく。計画4車線を暫定2車線で整備する。計画幅員は23・5mで、車道部が6・5m。
これまでに道路設計などを完了しており、昨年は結城市内の区間で県や市による地元説明を行い、地元の協力を得ながら用地測量。そして用地取得を3月ごろから本格的に進めてきた。
山王下妻線から結城坂東線の区間で、ある程度の用地取得が進んだことから、工事を実施する。
道路改良工事は4件。芳賀崎地内で延長350mと100mを改良するほか、浜野辺地内で250m、今宿地内で160mを改良する。
施工区間は圃場が多い区間。そのため土を盛って地盤が緩いところを安定させるプレロードの土工事をメーンに行う。
道路詳細設計は、山王下妻線側から、やまと技研梶i桜川市)、滑J発計画研究所(水戸市)、鰍ゥつら設計(城里町)などが担当した。
そのほか今宿地内では地元土地改良区の排水路を函型で抜いて機能を確保する函渠工事を行う。現場打ちボックスカルバート工(2×5m)の31・5mを1基設置する。
一方、八千代町内の区間でも用地測量や地元説明を経て境界確認が完了。常総工事ではこれから用地取得に着手する。
結城市と八千代町でも、両端につながる合計約1qの整備を市と町がそれぞれ進めていく方針。