建通新聞社
2013/08/28
【大阪】近畿地方整備局 概算要求重点事項まとめる
国土交通省近畿地方整備局は、2014年度予算概算要求の重点事項をまとめた。南海トラフ巨大地震への備えをはじめとした防災・減災対策や社会資本の老朽化対策、国際競争力の強化に向けた阪神港、近畿圏環状道路の整備を推進。神戸港六甲アイランド地区と大阪港夢洲地区では、コンテナ船大型化に対応するため、水深16bの岸壁、航路・泊地、荷さばき地などの整備に取り組む。
11年9月の台風12号による河道閉塞(へいそく)箇所(赤谷、長殿、栗平、熊野、北股)と那智川の土石流被害箇所では砂防堰堤(えんてい)を設置。大規模土砂災害箇所(清水、坪内、三越)は崩壊土砂の排土と斜面抑止工を行う。熊野川と支川相野谷川においては、河川激特事業により河道掘削や築堤を進める。
加古川河口部では河道掘削を、円山川では中郷遊水地整備を推進。天ケ瀬ダム再開発や足羽川ダムの建設も前進させる。
和歌山下津港海岸(海南地区)では水門や津波防波堤を建設。京都舞鶴港(前島地区)は航路・泊地の増深改良を図る。
近畿自動車道紀勢線(田辺〜すさみ)など高規格道路の工事を展開。永平寺大野道路の福井北〜松岡2・2`、丹波綾部道路の京丹波わち〜丹波18・9`、大和御所道路の御所〜御所南2・5`は14年度開通を目指す。
国営公園は、飛鳥区域キトラ古墳周辺地区で体験学習館建築、平城宮跡区域第一次大極殿院で回廊基壇工事を計画。淀川河川公園の背割堤地区でサービスセンター建築設計、下水道整備を行う。