日本工業経済新聞社(茨城)
2013/08/28
【茨城】北茨城市 北茨城市9月補正案 消防庁舎移転造成へ1・5億
北茨城市は、9月3日開会の定例市議会に提出する補正予算案を明らかにした。主なものとして、消防庁舎の移転新築に向けた設計費と造成費に3600万円を追加したほか、造成工事費に1億5000万円を新たに計上。そのほか五浦岬公園展望台の整備工事費に3500万円、津波避難道路などの測量委託費に1815万円、設計費に6095万円を計上した。一般会計では10億7075万8000円を追加し、当初からの総額を178億7680万4000円としている。
消防庁舎は磯原町磯原へ整備予定の高台公園付近に、免震RC造3階建て延べ約3500uで建設予定。総工費約17億円。事務棟や車庫棟、訓練塔、訓練広場などの建設を見込む。今補正で3600万円を計上し当初からの設計費を8600万円として庁舎設計と造成設計を進める。造成設計は高台公園の設計を進める関連で中央技術梶i水戸市渡里町)と随意契約。今後、庁舎の基本・実施設計を年内委託するとともに、面積1万3600uの造成工事を発注する。
五浦岬公園(大津町)の展望台は、観光面はもとより大震災での慰霊の意味も込めて高さ約16mで整備する。規模はRC造(壁式)4層で、垂直投影面積が約28u。附帯設備として避雷針を設置する。電気設備工事も行う予定。佐藤建築研究室(中郷町)が設計を策定中。議会で可決され、設計がまとまり次第、工事発注する。
そのほか震災復興関連では、下桜井や大津地区の津波避難道路の整備(現道拡幅)に向けて、測量委託費に1240万円、設計費に3770万円。また大津地区災害公営住宅の進入路整備に向けて測量委託費に575万円、設計費に1725万円。
さらに津波避難タワー(高さ約10m、収容100人)を仁井田浜公園内に整備するため設計委託費に350万円、燃油備蓄施設整備の設計費に250万円を盛り込んだ。
介護関連では、小規模多機能型預託介護1事業所へのスプリンクラー等設置整備事業費補助に296万4000円。
衛生関連では、放射性廃棄物処理委託費に2000万円、清掃センターの排ガス分析装置の改修工事費に5753万9000円、し尿処理施設の修繕に1627万5000円、上水道では配水管台帳や給水管台帳図などのデータ化に2561万8000円などを計上。
土木費では、従来紙で管理されていた道路台帳図や調書などのデータ化に2941万4000円。消防費では、消防救急無線デジタル化と共同指令センターの整備負担金が確定したことから1億1512万4000円を計上。
教育関連では、北部運動広場の土地購入(関本町関本中地区、2万8198u)に2億6000万円、ふれあいセンター大ホールの空調改修工事費(室内機1台、室外機2台)に1201万9000円、学校給食共同調理場の食器・食缶洗浄機改修工事費に2205万8000円。
そのほか工業用水道事業会計では、配水管布設費に337万3000円を計上している。