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建通新聞社四国
2013/08/27

【愛媛】松山市余土中移転新築設計を近日中に

 松山市は、余土中学校移転新築の基本・実施設計と既存校舎を公民館に再整備するための設計を一括で近日中に指名競争入札で外注する。委託費は6月補正予算で中学校の移転整備事業として8680万円、公民館整備事業に1180万円を予算化した。
 設計は、移転新築する余土中学校の新施設と既存の中学校施設を公民館に再整備するためのもの。
 市が想定している新中学校の施設規模は、校舎が延べ7800平方b、体育館が延べ1900平方b、柔剣道場が延べ700平方b、他にプールや部室なども建設する。
 詳細な構造や規模、施設内容は、基本設計の中で決められる。
 移転新築に伴う概算総事業費は約30億円を見込んでいる。生徒数は672人。
 公民館整備は、既存の耐震性のある体育館と柔剣道場を公民館に改修するもので、規模は体育館が鉄骨造平屋800平方b、柔剣道場が鉄筋コンクリート造2階建て延べ645平方b。主に柔剣道場に公民館機能を設け、体育館は付属施設として利活用する。
 新施設や公民館の設計は、地元の余戸地区まちづくり協議会と松山市、設計請負者が協議を進めながら煮詰めていく方針のため、基本・実施設計には1年程度かかるもよう。
 今後の事業スケジュールは、2013年度に設計着手、14年度後半に工事発注、15年度早々に着工し、同年度末の完成を目指す。
 移転先は現在地から約600b南東の保免西4丁目の国道56号から市中央公園へ接続する道路沿いの同中学校第3グラウンド。敷地2万8200平方b。
 新施設完成後、耐震性が劣る既存校舎の西校舎(鉄筋コンクリート造3階建て延べ785平方b)、本館(同造4階建て延べ1844平方b)、南校舎(同造4階建て延べ1709平方b)は撤去する方針。
 これらの事業の他、耐震性のある第24棟校舎は、余土保育園や児童クラブなどに別事業で改修して活用する方針だが、現段階では改修計画は未定。規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ2000平方b。
 現在の同校敷地は、2本の市道で3分割されており、校地の合計は1万6889平方b。移転後、既存グラウンドや第2グラウンド(4620平方b)は売却する方針。