建通新聞社四国
2013/08/23
【徳島】福井道路のトンネル設計をパシコンらに
国土交通省徳島河川国道事務所は、福井道路のトンネル詳細設計「その1〜3」について、簡易公募型プロポーザル方式による設計者選定を行った結果、パシフィックコンサルタンツ(東京都多摩市)など3者を特定した。今後、各業務について技術提案や業務の内容などを協議した上で8月末までに契約し、業務を開始する方針。
福井道路の第1トンネル、第2トンネル、第3トンネル(いずれも仮称)の各設計者選定を6月下旬から実施していたもの。第1トンネルの設計者をパシフィックコンサルタンツに特定したほか、第2トンネルを中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)、第3トンネルを大日本コンサルタント(東京都豊島区)にそれぞれ特定、8日付で結果を通知している。
各トンネルはいずれも山岳トンネル。設計の詳細は今後になるが、技術提案を求める際に、NATM工法の設計実績を求めていたことから、NATM工法を採用するとみられる。
各トンネルの計画概要は、第1トンネルが延長995b。本体工設計は5断面、坑門工設計では現時点で2坑口を見込み、業務を進める。建設地は阿南市内原町竹ノ内〜同市橘町中尾。
第2トンネルは延長635b。本体工設計で4断面などを見込む。建設地は阿南市橘町六反地〜同市新野町東山。
第3トンネルは延長320b。本体工設計で4断面などを見込む。建設地は阿南市新野町東山〜同市新野町宮前。
3業務とも別途先行して進めている地質調査の結果を反映させながら、2014年3月20日までの履行期限で業務を進める。14年度以降は幅杭設置や用地交渉などを進めるため、工事着手時期は現時点で未定。
福井道路は、阿南市内原町を起点とし同市福井町に至る延長9・6`(2車線・設計速度80`)の地域高規格道路阿南安芸自動車道の一部。11年度に事業化された桑野道路の南伸部分に当たり、現在、整備中の四国横断自動車道と11年7月に完成供用した日和佐道路を連絡する。四国東南部における高速道路の空白地帯を解消し、「四国8の字ネットワーク」の形成に欠くことのできない道路として、整備が急がれている。
このほかの道路構造物は、インターチェンジ(IC)が仮称・桑野ICと仮称・新野IC(ハーフIC)、仮称小野(ハーフIC)の3カ所。橋梁が桑野IC〜新野IC間で2橋、新野IC〜小野IC間で3橋など。トンネルは新野IC〜小野IC間で第4トンネル(1080b程度)などが計画されている。