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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/08/22

【群馬】群造協ら、安全衛生大会を開催

 群馬県造園建設業協会(荻原武一会長)と群馬県造園建設業協同組合(澤口浩美理事長)は21日、前橋市の造園建設業会館で2013年度造園建設業務安全衛生大会を開催した。群馬県造園団体協議会の会員も駆けつけたほか、来賓には群馬労働局の寺村裕司健康安全課長、県都市計画課の松岡利一次長、建設業労働災害防止協会の青柳剛群馬県支部長が臨席し、安全衛生や健康に関する講話などを受講するとともにコンプライアンス・健康管理・車両や機材点検の徹底を誓う安全宣言を行った。
 開会後、あいさつした荻原会長は「造園建設業は常に危険と隣り合わせの業種。事故が発生すれば発注者や会社に迷惑をかけることになる。絶対事故を起こさないように伐採作業等に十分注意してもらいたい」と喚起した。澤口理事長は「労働災害防止は企業の経営安定化に欠かせない事項。高所での作業での墜落・転落災害防止や熱中症対策の健康管理に気を配ってほしい」と述べた。
 続く来賓あいさつでは、まず寺村課長が昨年度の造園建設業における事故の発生状況を解説。休業4日以上では最多の約36%を占める墜落・転落事故について、「脚立をうまく安全に使うかが重要だと数字に表れた」と話し、9月の建設業労働災害防止推進月間での運動に積極的な参加を促した。松岡次長は中島聡課長からのあいさつを代読し県の公園緑地行政への協力に感謝するとともに「工事中の安全意識の向上と健康管理に注意してほしい」と呼びかけた。また群馬県建設業協会長でもある青柳支部長は「まだまだ残暑が厳しく、上半期の工事が落ち着いた時期は気が抜ける時期でもあり、事故の発生に注意が必要」と強調、さらに県内建設業界の今後の見通しなども示した。
 安全衛生講話では吉田架設(前橋市)の吉田知弘代表取締役が「建設労働災害防止について」と題して講演。昔のとび職人の安全対策から現在の安全衛生に関する法律などを広く取り上げ「常に安全や品質を向上させ、世間に信用されることが大切」と訴えた。続いて県立県民健康科学大学の関根正准教授が健康講話「職場ストレスとストレス対処法」を行い、増加する男性の自殺などに着目した予防やセルフケアを紹介した。