建通新聞社
2013/08/22
【大阪】弘済院民間移譲へ市場調査 来4月にプロポ
大阪市福祉局は、民間移譲に併せて弘済院の既存施設を建て替える計画で、医療法人や社会福祉法人、開発事業者(デベロッパー、建設会社など)を対象に市場調査(マーケット・サウンディング)を行う。説明会は8月26日に開催するが、参加・不参加は任意。サウンディングへの参加申し込みは9月5日から同月13日まで。調査結果は11月中旬に公表し、事業者募集のプロポーザル条件に反映させる。プロポは2014年4月の公告を予定している。
弘済院は吹田市古江台6ノ2ノ1の敷地約10万平方bの中にある、病院1棟と特別養護老人ホーム2棟、養護老人ホーム1棟の合計4棟からなる複合的な医療施設。1912年(大正元年)に設立、44年に市が事業を継承した。
その後、2012年に府市統合本部で、弘済院事業の在り方の基本的な方向性が示され、直営を廃止し、土地も含めて民間移譲(事業継承)することが決められた。
民間移譲に当たっては、病院1棟と特別養護老人ホーム2棟を建て替えるほか、養護老人ホームを廃止する計画となっている。今後は、13年度中にプロポーザルの参加要件や条件を固め、14年4月の公告を目指す。
サウンディングは、民間事業者との対話を通じて、事業のリスクや実現方法などの考え方を事前に調査することで、より実現可能な公募条件の検討ができるとされる。
今回のサウンディングでは、開発事業者に対して▽全体土地利用コンセプトとゾーニング(付属病院、第1特養、第2特養、その他土地利用の概要、大まかな配置)▽広大な敷地の開発であること、医療法人や社会福祉法人との共同提案になることによる条件の設定▽吹田市の各種条例、計画、指針や地元要望への対応▽事業者決定から土地の引き渡しまでの期間(1年以上)における実務上の課題−などについての考え方、意見を求める。